黒塗りのクラシックカースタイルのタクシーが9月下旬より、上海市に登場する。タクシー大手の「強生」が主に障がい者向けに運用するもので、助手席を廃して、2人ずつが向かい合わせに座れる後部座席レイアウトを採用。障がい者が予約した上で利用するのを基本としながらも、街中で空車状態の時には誰でも利用することが可能だ。
このタクシーは、かつて英ロンドンで走っていたタクシーを模したデザインから「上海英倫」と呼ばれ、排気量は2.4l。大きなフロントグリルに丸目のライトが、伝統的なクラシックカーの風格を漂わせる。
通常助手席があるスペースを、荷物置き場とし、後部には固定シート2席と折りたたみ式シート2席を設け、それぞれのシートが向かい合わせになる形だ。後部ドアと路面をつなぐ伸縮式スロープを備え、障がい者の乗り降りをサポートする。
市交通委員会の関係者によると、強生はこのタイプのタクシー計200台を投入予定。また、強生の運営部門責任者は、第一弾として200台中50台を9月下旬にデビューさせる計画としている。
料金設定も通常のタクシーとは異なるものになる見込みで、初乗り運賃は通常より5割増しの18元と報道しているメディアもある。これについて関係者は、「料金設定は現在までに未定で、市場に適した価格を模索中」と答えている。【新民網7月3日 転載】

