20万㎡に樹木、花、草葬
重慶市西部の璧山国家農業園区に、同市初となるペット用墓地が年内にも登場する。墓碑はなく、火葬による遺灰を敷地内に撒く形で、散布場所を樹木、花、草のエリアから選べる仕組みだ。
墓地は、西南大学と、農業開発を手がける「東方鋤禾」が共同で企画した。両者が9月2日に締結した建設契約によると、投資額は1250万元。同大学栄昌校区動物医学学部の技術指導の下、敷地面積20万㎡に樹木葬、花葬、草葬の各エリアを整備する。石の墓碑はないが、散布場所にペットを識別するカードを設置することが可能となっている。
両者は墓地のほかにも、「ネット化」「エコ」などをテーマにペット関連施設の拡充を計画中。ペットホテル、ペット公園の建設、イベント開催、アプリ開発などを3年以内に実施するとしている。さらに、5年以内に重慶市内に同様のペット霊園を5つ整備し、10年以内に全国展開することを目指している。
重慶市牧畜局、重慶犬業協会の資料によると、14年末時点、ペットとして飼われている犬は全国で5800万匹以上にのぼり、重慶市だけでも08年の100万匹から6年間で1.5倍の150万匹に増加している。正式に公安部門に登録されているのは40万匹だが、それだけでも毎年約2万匹が亡くなる計算で、亡骸の処理が問題となっている。ペットの火葬を手がける団体はほかにもあるが、規模が小さいうえ、市から火葬許可を得ていないケースも多いとされている。【中国経済網9月5日】
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