上海北部の繁華街、五角場エリアのカフェ、雑貨店が立ち並ぶ大学路に1月、オーナメントが並ぶギャラリーのような店内にてシンプル、ヘルシーな国際派四川料理を提供する「巷弄里的那家川菜」がオープンした。
料理のポイントは、さっぱりとした味つけ。四川から空輸する新鮮なスパイスを使い、辛さよりも香ばしさ、旨味を引き出すことで“むせない”辛口料理を目指した。特製スープが香る、黒魚と酸菜を煮込んだ四川省の名物料理「蒼溪酸菜魚」(79元)は、オーナーの徐氏が「数ある酸菜魚の中で最もあっさり味」と語る自信作だ。
その徐氏は、03年に広元路のスウィーツ店を創業して以来、上海料理店の「上海会館」はじめ中華圏各地に数々の飲食店を手がけてきた若手実業家。料理長は、徐氏が足繁く四川省へ通い見つけ出したその道15年の成都人だ。同店のメニューを作るにあたり、2人は200種もの料理を試作したという。
完成に3カ月を要したという内装のテーマは、「流浪のフランス人女性アーティストが開いたレストラン」。白、グレー、ピンクを基調とした店内に、欧州のオーダーメイド絵画、独製シャンデリアを配し、シンプルだがロマンチックな雰囲気に仕上げている。
複合施設「創智天地広場」に位置する
鴨のロースト「蓉城手撕鴨」(39元)など、辛くない料理も多く揃う
室内に100、屋外に30の席を配置

【巷弄里的那家川菜】
住所:楊浦区大学路35号
電話:021-3535-8887
021-3535-8886
時間:10:00~15:00
17:00~22:00
席数:130席

