上海の会社員、家は中・外環状線間
上海社科院社会調査中心と社会学研究所はこのほど共同で、「上海の会社員の居住地と通勤時間に関する調査報告」を発表し、会社員の約半数は通勤時間が30分以内で、中・外環状線間に住まいが集中していることが分かった。
市在住の会社員の通勤時間は、30分以内が46.36%、31分から1時間が43.17%、1から2時間が10.08%。およそ9割が通勤時間1時間以内という結果について、調査チームの担当者は「別の側面から見ると、上海の地下鉄の便利さが会社員たちの通勤時間を大幅に節約しているといえる。これは通勤時間帯に地下鉄が混雑する理由にもつながっている」と解説する。
居住地については、中・外環状線間が38.44%で最多。内環状線内が21.01%、内・中環状線間が17.88%でこれに続き、市中心部からさらに離れた外・郊外環状線間、郊外環状線外はそれぞれ7.23%、15.43%だった。
調査では、年齢と通勤時間の関係についても言及。30歳未満、30から39歳、40から49歳、50から59歳、60歳以上の会社員のうち、通勤時間が30分以上の割合はそれぞれ、58.4%、56.6%、50.4%、46.9%、27.3%で、年齢が若いほど通勤時間が長い傾向にある。担当者は「住宅価格が高いため、若年層は職場から近い場所に住めないのではないか」と分析している。【東方早報3月20日】

