
スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル生物学・医学賞を、寄生虫による熱帯病の治療薬の開発に貢献した中国中医科学院の屠呦呦終身研究員兼主席研究員と北里大学の大村智特別栄誉教授、米ドリュー大学のウィリアム・キャンベル名誉研究員に贈ると発表した。
カロリンスカ研究所は授賞理由として、寄生虫による感染症の治療を根本的に変えたと説明した。屠氏は感染すると死に至ることもあるマラリア、大村氏とキャンベル氏は感染者の2割が失明するといわれる河川盲目症や、足などが肥大して歩行が困難になる象皮症の画期的な治療薬をそれぞれ開発した。
中国国籍で初めて自然科学系のノーベル賞を受賞した屠氏は85歳。中国の古典医学文献を研究するなかで、植物からマラリア治療に効果がある「アルテミシニン」と呼ばれる成分の抽出に成功した。受賞を受けて「現代医学の技術と知識を用いれば、生薬はまだまだ疾病治療に大いに貢献できる」と語っている。【網易新聞 10月9日 転載 写真は中国数字科技館】
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