20年で9度逮捕の男が珍供述
20 年間にわたって鶏の窃盗を繰り返し、江蘇省淮安市で11月22日、通算9度目となる逮捕、拘留を受けた52 歳男が、記者らに「長年の訓練により、自分は鶏の言葉が理解できるようになったため、(鶏に)騒がれずに窃盗を成功させてきた」と語っていることが、11月25日までにわかった。
この蒋容疑者は9月16日未明、同市淮陰区徐溜鎮の民家から21羽の鶏を盗んだ疑いで逮捕された。民家の住民、崔さんは事件当夜について「普段、草が風になびく音でも目を覚ますのに、全く気がつかなかった」と語っていた。
逮捕した同市淮陰公安分局徐溜派出所の民警、劉錦健氏によると、鶏が盗まれた手法などから、警察は早い段階で蒋容疑者の犯行の可能性が高いと見て、行方を追っていた。約2カ月後の11月22日朝8 時頃、徐溜鎮内で大きな袋を背負って自転車を走らせていた蒋容疑者を、見回りの劉氏が発見。袋の用途などを問いつめたところ、蒋容疑者はあっさりと犯行を認めたという。蒋容疑者は今年8月に出所したばかりだった。出所後1カ月で再び鶏の窃盗を始め、逮捕前の2カ月間で20 件以上の犯行を繰り返し、売買などで1万元近くを稼いだと見られている。
逮捕後、蒋容疑者は拘留されている派出所内で記者の取材に応じ、「この場所はもう慣れっこ」など終始リラックスした様子で、自らの“武勇伝”を披露。今回の例など、犯行の際に鶏が騒がないことについては、「鶏の言葉がわかるから」と自慢げに語った。
なお、鶏は一般的に、昼の間は人を怖がるが、夜は人と同じように静かに眠り、人に触れられてもうつらうつらした状態で、非常に大人しいことで知られている。また多くの家では鶏小屋は庭の隅に設置されており、屋内からは異変に気づきづらいため、蒋容疑者の犯行は比較的容易だったと考えられている。【中国網11月25 日 転載 】



