韓国発の男性アイドルグループ「EXO」「EXO-M」の元メンバーとして知られ、現在は中国国内を拠点に歌手、俳優として活躍する鹿晗(ル・ハン)が微博に投稿した写真がきっかけで、外灘エリアのとあるポスト付近がファンであふれかえり話題となっている。
4月9日開催された自身のソロコンサートのために上海を訪れた鹿晗は、前日8日の午後11時頃、「中山東一路」の標識を背景に件のポストに右手を乗せるようなポーズで写真を撮影。ファロワー数約1700万人とも言われる自身の微博にアップした。翌9日のコンサート前後には、投稿を見たファンたちが同じポストと写真を撮ろうと詰めかけ、2、300mの行列が翌10日午前3 時ごろまで続いたという。
今回のコンサートのために上海にやってきた安徽大学の女子学生3人組は写真撮影後、「彼のすべてが好き」「同じポストに触れた瞬間、すごく高揚した」「彼の歩いた路を歩き、目にした景色を見て、少しだけ近付けた気がする」と満足げな様子。「鹿晗は夜撮ったから」との理由から夜間を選んで訪れるファンも多く、10日夜も撮影者は途切れなかった。
上海郵政によれば、今回“聖地”として一躍人気となったポストは投函数も増加。ファンレターほか、自分宛てと見られるものも多くみられるという。
鹿晗は北京市海淀区生まれの25歳。韓国留学中にスカウトされ芸能界入りし、12 年から男性アイドルグループ「EXO」「EXO-M」のリードボーカルとして活動した。日本を含むアジア各国で熱狂的なファンを獲得するも、14 年10月に所属する芸能事務所「S.M.ENTERTAINMENT」を相手取り、専属契約効力不存在の確認を求め提訴。事実上グループを脱退し、現在は中国国内を拠点に歌手、俳優として活動している。
【澎湃新聞 4月11日 転載】



