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海洋エンジニアリング中国大手のCIMCラッフルズは2月7日、自社開発の半潜水型海洋掘削装置をブラジル向けに出荷した、と発表した。
半潜水型海洋掘削装置とは、海底油田の掘削などに用いる自走式海上プラットフォームの一種。浮力タンクの上に掘削機などのマシン類と居住区を搭載した構造をしており、現場ではそれらの施設のかなりの部分を海中に沈めて作業をおこなう。掘削船に比べ、波などの影響を受けにくく安定した掘削作業をおこなえる利点がある。
今回出荷したOOS Tiradentesは全長106.45m、全幅68.9m、全高36.25mで、600人の作業者が居住できる。居住区には180人を収容できる大型シネマやフィットネス・ジムのほか、ビリヤードルームや図書館、カフェも備えている。UK HSE(英国健康安全環境保全標準)、HAB+(米国船級社工作船居住性要求)、MLC-2006(2006年海事労働条約)といった基準にも準拠させてあるという。航海速度は最大12ノット。北極海を除く世界各地の海域で活動可能という。構想設計から基本設計、詳細設計までCIMCラッフルズ自ら手掛けた。

↑ CIMCラッフルズが開発・建造した半潜水型海洋掘削装置(同社ニュース・リリースより)



