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大手家電メーカーの美的は11月2日、広東省の不動産開発業者大手・碧桂園グループと、スマートハウスなどの開発強化に向けた戦略提携を締結した、と発表した(目次の写真は調印式のもの。美的のニュース・リリースより転載)。碧桂園グループが提唱する産業と都市の融合モデルの構築にも、共同で取り組む。
碧桂園グループは中国内外でリゾート型住宅地を展開している大手不動産開発業者。一方で、ハイテク企業の研究開発センターや高等教育機関、インキュベーション施設などを集積させた産業と都市の融合モデルの構築にも取り組んでおり、2017年5月には恵州潼湖生態智慧区内にも300億元以上を投じて潼湖イノベーション・ヴィレッジを建設、すでにIT企業やインキュベーション、研究機関など約80社の立地が決まっている。
美的は同社との提携を通じて、スマートハウスやスマート家電などの分野において、データ・プラットフォームの共有やインテリアの販売、技術協力や成果展示の場の確保、製品開発における連携などを進めていく構えだ。美的は米国の大手シンクタンクClarivate Analytics社が9月に発表した、産業分野別の特許取得状況に関する調査レポート“State of Innovation Report 2017”によると、Home Appliance分野で世界1の取得件数を達成しており、イノベーションの継続に向けた体制強化を進めている。

↑ 美的は11月初旬には、イノベーション推進のためのスローガンとして「尊重人才、鼓励創新」を打ち出している(写真は美的のニュース・リリースより)



