コネクテッドEV開発メーカーの広州小鵬汽車は6月25日、2020年にレベル3自動運転システムの量産を目指すと発表した。レベル3システムの研究開発を推進するため、6月23日には車載システムの開発メーカー恵州市徳賽西威汽車電子と提携している。
自動運転の定義はレベル0~5まで6段階あり、このうちレベル0は全ての操作を人間がおこなう。レベル1~2は、運転の主体は人間だが、ステアリング操作や加減速をシステムがサポートする“運転支援”。レベル3以降が“自動運転”に該当し、高速道路など特定の場所に限り、緊急時以外の全ての操作をシステムがおこなう。法制度が整ったドイツではレベル3を搭載したアウディが既に市場投入されているが、日本はレベル2段階にあり、2020年までにレベル3の市場化を目指す政策が打ち出されている。
小鵬汽車は、徳賽西威から供与された自動運転用AIチップを用いて、駐車操作の自動化、中速度走行時の自動車間調整・自動操舵機能(Traffic Jam Pilot)、高速道路での自動運転などの実現を目指す。
小鵬汽車は14年設立。18年に同社初の製品であるコネクテッドSUVのG3を市場投入、発売から29時間で2000台を受注した。G3には前後左右40cmの空間があれば自動運転で駐車できるシステムを搭載している。

↑ 小鵬G3と、自動運転駐車のデモンストレーション映像(深圳のアウトレット・モールにて編集部撮影)



