蘇寧がEC商戦での競争力強化を目的に、生活用品の有力ブランドとの提携を進めている。1月25日には乳製品メーカー大手の伊利集団と、1月28日にはフランスの化粧品メーカー大手L'Oréalの中国法人と、相次いで戦略提携を結んだ。
蘇寧と伊利は長年にわたり協力関係を育んでおり、蘇寧の店舗における2018年の伊利製品の売上高は前年比6.56倍と大幅に増加するなど、協力の成果も現れている。こうした成果を受けて今回は、2019年に年間10億元、今後3年間で40億元の売り上げを目標とする協力協定に調印し、連携のさらなる深化を目指している。
L'Oréalとは、18年の818(8月18日に開催される中国EC年次商戦のひとつ)において、蘇寧のEC店舗で同ブランドのPR動画を放映したところ、サイト訪問者数に占める広告クリック者数の比率は88.3%、コンバージョン率(サイト訪問者数に占める注文者の比率)は21.1%と良好な結果を得た。イメージキャラクターや網紅といったECにおける販促の重要リソースを共有するなどして、ブランディングと収益力を強化するため戦略提携を交わした。

↑ ECの年次商戦における販促強化を主眼に、L'Oréalと提携(写真は蘇寧のニュースリリースより)



