Whenever BizCHINA 中国企業ニュース
美的は3月28日、傘下のドイツ企業KUKAとともに、広東省佛山市順徳区の開発区内で、「中国・ドイツ智能製造国際協力モデル地区」および両社の智能製造産業基地の起工式を執り行ったと発表した。美的グループ董事長兼総裁の方洪波氏、KUKAグループCEOのTill Reuter氏をはじめ、企業・政府の要人が出席した。
これに先立つ3月21日には、KUKAが美的と折半出資の合弁会社を設立することを発表しており、今回の産業基地は合弁後に設立する初の生産拠点となる。KUKAの同発表によると、今回の産業基地によりKUKAは中国でのロボット年産量を現在の2万5000ユニットから、2024年までに同10万ユニットに増強する。
同産業基地の面積は約80万㎡で、投資額は100億元を見込む。佛山市順徳区は香港・マカオ両地区に挟まれた湾の後背地にあり、美的はその地理的優位性からも今後のインテリジェント産業の重要集積地となることを予測している。今後は製造拠点、研究開発エリア、展示エリア、高付加価値人材の居住区、関連産業集積エリアなどを順次建造していく。
美的は中国の白物家電大手だが、今後の中国産業界の重要課題となる自動化・ロボット分野を強化するため、16年8月にKUKAの株式の94.55%を取得、傘下に収めた。

↑ 美的とKUKA、両グループの経営トップらが鍬入れをおこなった(美的のニュース・リリースより)



