AIソリューション開発を手掛ける北京のSenseTimeは3月12日、自動車産業集積区の運営を手掛ける上海汽車城集団との間で、同集団が運行するシャトルバスへのAI導入で提携した、と発表した。シャトルバスの運行管理やドライバーの管理などにAIを投入していく。
同集団は現在、上海市内に100ルート強のシャトルバスを走らせており、そのうち38ルートで既にSenseTimeのスマートコックピット・ソリューションを導入している。
現時点での機能は画像認識によるドライバーの状態チェックで、本人の顔認証に加え、まばたきの頻度やあくびなどを通じて、疲労度や注意力の状況をモニタリングしている。また、喫煙、飲酒、携帯電話の使用といった危険行為の監視もおこなう。
将来的には乗客にも顔認証による課金システムを提供していく。乗客はシャトルバスのサービス・アプリと登録された顔写真によって、バス・カードや携帯端末を忘れた際にも決済ができるようになるほか、料金支払いの時間短縮による乗車時のストレス緩和にもつながる。

↑運転席にインストールされた画像認識システム。赤外線カメラでドライバーの状態をチェックする(画像はSenseTimeのニュースリリースより)



