旅行代理店業大手の銀泰文旅集団は7月3日、浙江省永康市に新会社・永銀文化旅游発展を設立した、と発表した。国家4A級観光名所・方岩風景区を、永康市と共同で管理運営するための企業で、混合所有制改革の一環。
銀泰文旅集団は、小売・不動産・資源開発大手の銀泰集団と、国営旅行会社・浙江旅遊集団が共同設立した企業で、観光資源や旅行商品の開発を手掛けている。
方岩風景区は同市の東25kmに位置する奇岩地帯で、面積92㎢にわたり切り立った岩山、洞窟、瀑布といった自然と、楼閣、壁画、岩窟寺院などの文化遺産が広がる。永康市と銀泰文旅は2018年8月に協力協定を締結、同観光資源の運営強化に向けて準備を進めてきた。銀泰文旅にとっては、浙江渓口雪竇山と山西雁門につづく3カ所目の、風景区の官民共同運営となる。
この先、観光施設や交通インフラの整備、宿泊施設の誘致増設、IT環境の構築、旅行商品の開発などを通じて、観光名所としての魅力の強化を図る。
銀泰文旅は6月にも、吉林省敦化市政府および六鼎山風景区と協力協定を締結、国家5A級旅遊風景区であり仏教文化や渤海文化の名所でもある六鼎山の観光開発にも乗り出している。

↑北宋時代に同地を治めた胡公が民衆の幸福を祈願して設けた金剛般若経照壁などで有名な、方岩の南岩風景区(写真は銀泰集団のニュースリリースより)

↑仏教文化の名所、吉林省六鼎山風景区などの共同運営にも参画(写真は銀泰集団のニュースリリースより)



