BizCHINA 企業動向
BYDは12月19日、同社新エネルギー車のハイブリッドシステムDM(デュアルモード)の第3世代DM3の技術説明会を開催した。先行して発表した第4世代IGBT(※1)とともに新エネ車のコア技術と位置づけている。
同社が第1世代DMを開発したのは2008年で、これにより同社は独自技術によるハイブリッド車メーカーとなった。13年には第2世代を投入。発車から時速100kmまで5秒以内で加速でき、100km走行時の燃油消費量を2ℓに抑えた。
第3世代は18年6月、新車種の全新一代唐DMに搭載して市場投入。出力、経済性、安定性、静音性などを強化しており、全新一代唐DMの場合、発車から4.3秒で時速100kmまで加速できる。DM3単独での最大効率は180kWで、最大トルクは380N・m。全新一代秦Pro DMの場合、BSG(ベルト駆動スタータージェネレータ、※2)と組み合わせることで100km走行時の燃油消費量は最低で1ℓまで抑制でき、ガソリン車モードでの燃油消費量も4.3ℓまで抑えられるという。
全新一代唐DMは発売以来月間販売数1万台超を維持しており、全新一代秦Pro DMは発売から7日間で予約台数1万台を突破した。
※1:大電力製品に用いられるパワー半導体。スイッチの役割を果たし、動力バッテリーと並んで新エネ車の性能を左右する重要モジュール。世界的に需給が逼迫している
※2:アイドリングストップ状態からの迅速なエンジン始動や加速時の駆動をサポートする発電機

↑ 第3世代デュアルモードを搭載した全新一代唐DM(産業展のBYDブースにて)



