国営の自動車エンジニアリング企業・中国汽車工程研究院は8月1日、5Gによるレベル4自動運転の公道テスト・プラットフォームを稼働させた、と発表した。重慶仙桃国際ビッグデータ・バレー、中国電信重慶分公司、大唐モバイルとの共同プロジェクト。
レベル4自動運転は、特定の場所ではシステムがすべての操作をおこなう技術発展段階を指すもので、場所の限定なくすべての操作をシステムがおこなう“完全自動運転”レベル5の一歩手前の段階と位置づけられている。
今回のプラットフォームは重慶市渝北区に立地する仙桃国際ビッグデータ・バレー内にある。総面積2㎢の同バレー内には、SOHOオフィスビル、ショッピングモール、公園、ビッグデータ学院などが立地し、カーブや立体交差など複雑な道路環境が存在する。バレー内では5Gネットワーク・インフラの建設が進んでおり、新たに5G基地局が8カ所、RSU(Road Side Unit=自動定速走行車と交通管制センター間の情報通信をおこなう、自動運転用の道路インフラ)が16セット、センサー設備20セットが増設されている。
今回のテストでは、アプリによる自動運転配車サービスも実施し、8月下旬に重慶で開催されるi-VISTA“中国電信5Gカップ”自動運転コンテスト期間中には一般の参加希望者に搭乗体験も提供する。

↑重慶で自動運転の公道走行テスト・プラットフォームが稼働(中国汽車工程研究院のニュース・リリースより)

↑自動運転車の配車サービスは、期間限定で一般市民の搭乗体験も(中国汽車工程研究院のニュース・リリースより)



