レノボは5月5日、新型コロナウイルス災害による世界規模の学級閉鎖を受けて、遠隔教育およびblended learning（遠隔教育と従来型の教室教育を組み合わせた教育方法）用ソフトウェア・ソリューションの品揃えを拡充した、と発表した。生徒のオンライン利用の安全性向上からリモート教室のマネジメントまで、デジタル教育の環境改善を図る。
ユネスコの統計によると、5月11日現在、世界168カ国で計12億3560万人の児童・学生が学級閉鎖などの影響を受けており、これは全児童・学生の70.6%に相当する。
教育機関の間で、遠隔教育プログラムの需要が急速かつ大規模に高まっていることを受け、レノボは有力ソフトウェア開発業者などと協力して、各種ソリューションの提案を拡充している。
例えば、幼稚園から高校卒業までの教育期間を対象としたデジタル教室のマネジメント用ソフトや、動画やノート制作に用いるChromebook（Googleが開発したOS“Chrome”を搭載したパソコン）用のアプリ6種、端末・クラウド・IoTを対象とした次世代型ウイルス対策ソフト、WebベースでARやMR（複合現実）を使って学習するデジタル教材などだ。
「テクノロジーがキャリアに及ぼす影響を考えれば、遠隔教育ソリューションの活用は生徒にとってより良い学習の機会にもなる」とレノボのグローバル教育ソリューション・ディレクターのRichard Henderson氏は語っている。
↑ 新型コロナによる世界各地の学級閉鎖を受け、デジタル教育ツールのラインナップを拡充した（写真はイメージ、レノボのリリースより）
