重慶を本拠にユーラシア大陸横断貨物鉄道事業を手掛ける渝新欧(重慶)物流は1月2日、欧州への野菜のコールドチェーン輸送を試行した、と発表した。里芋、山芋、スノーピーズ(エンドウ豆の一種)などを中心とする野菜類はポーランドのMałaszewiczeに13日かけて到着した。
ユーラシア横断貨物鉄道は気温変化が激しく気候も多様な地域を長期間かけて通過していくため、温度管理には高度な技術とノウハウが要求される。
今回の計測試験運行では輸送温度は常に4℃前後に維持することが求められており、同社ではマイナス20℃~20℃の範囲で温度管理できるディーゼル発電式冷蔵庫を投入することで、顧客の要望をクリアした。
同社は重慶からカザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツのデュイスブルクを経て、オランダやベルギーなど欧州30カ国へと至る総延長距離1万1000kmの国際貨物鉄道を運行しており、2012年4月の設立から現在までに累計4500便、コンテナ数35万個超、1600億元相当の貨物を輸送してきた。

↑ 重慶から欧州諸国へと、野菜のコールドチェーン輸送を達成した(写真は渝新欧のニュース・リリースより)



