長城汽車は1月28日、同社が開発中のスマート・ドライビング・システムの、一般道路での試験走行を開始した、と発表した。
河北省保定市の同社拠点から広東、福建、安徽、江蘇など9省をカバーする3ルートを設定しており、平均時速90kmの高速道路、同30kmの市内道路、同60kmの都市間道路の3種類の道路においてテストを実施する。試験走行の総延長距離は7万km弱。地形や温湿度なども多様なルートを設定し、ハードとソフト両面におけるシステムの安全性などをチェックする。
同社のスマート・ドライビング・システム「珈琲」は、角度分解能0.05~0.07度で一般的な無人運転車の機械レーザー・レーダーの5倍の出力があるという固体レーザー・レーダーに加え、ミリ波レーダー、超音波レーダーなどをセンサーとして搭載。コンピュータの演算能力は毎秒700兆回以上。また、二重のバッテリーや回路、グリッドなどを備えることで故障時のセーフティを図っている。車載コントロール・システムは、マシントラブル時には毎秒秒速10mの減速度でブレーキをかける。

↑ スマート・ドライビング・システムの公道テスト用車両(長城汽車のリリースより)





