今は地図上にない国、ユーゴスラビアと聞いて思いつくものは往年の名サッカー選手ドラガン・ストイコビッチか、坂口尚のマンガ「石の花」か? 上海に住む人にはこれから、「YUGO GRILL」が提供する現地のハンバーガーが加わるかもしれない。セルビアなどの旧ユーゴ構成国出身者が共同経営するYUGO GRILLが3月、陝西北路と武定路の角のバー脇に出店。毎週火曜、金曜、土曜の週3日限定で夜7時ごろから営業し、店の前は立ち食いの客でにぎやかだ。
「ただのバーガーじゃない」の意を込めた「NOT A BURGER」(55元)が看板料理。炭火で焼くパティは牛・豚合いびき肉約200gの重量級。肉をはさむバンズは、ピタパンに似てやや硬く、レタス、トマト、タマネギ、酸味のあるソースなど8種のトッピングがお好みで載る。パティは、脂の少ない肉がみっちりと詰まり、「いかにも肉を食っている感じ」がいや応なしにわいてくる。「GOURMET BURGER」(65元)はパティ250g、チェダーチーズとベーコンも入る特大バーガーだ。
また「BEEF SAUSAGES」(45元)は牛ひき肉約150gを細長く成形して焼き、野菜やソースと一緒にピタパンではさんだもの。肉の充実感はバーガーにも劣らない。飲む人には、セルビア産ビール「LAV」(25元)と“本家と同じ製法のセルビアのコニャック”1杯15元もあり。

ずっしり、みっちり、ぎっちりといった形容詞がしっくりくる「NOT A BURGER」

トルコのケバブと似ている「BEEF SAUSAGES」

右からセルビアの“コニャック”とビール

小さなスペースでバーガーを焼き続ける。立ち食いが基本
[YUGO GRILL]
住所:静安区陝西北路669号
営業時間:火金土19:00~深夜






