シノペック傘下の化学繊維メーカー、Sinopec Yizheng Chemical Fibreは5月12日、医療マスク用メルトブロー不織布生産ライン全12本をフル稼働させた、と発表した。
メルトブローとは、原料樹脂から一段階で不織布を生産する溶融紡糸法。メルトブロー不織布は医療用マスクのフィルター層として用いられ、粉塵、細菌、花粉などの捕集を目的としている。
シノペックは2月24日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療用マスクの品薄を受けて、Sinopec Yizheng Chemical Fibreに12本、シノペック北京燕山分公司に4本の、計16本のメルトブロー不織布生産ラインの建設を決定していた。また、Sinopec Yizheng Chemical Fibreとシノペックの合弁子会社も1日あたり7tの生産能力を保有している。
これら全てが稼働した場合の生産能力は1日あたり37t。年間では1万3500tとなり、医療用マスクを年間135億枚生産できる量となる。

↑ シノペック傘下の化繊メーカーが、医療マスク用不織布生産ラインをフル稼働させた(写真はシノペックのリリースより)



