「経営で困ったら、マイツに相談」
新時代にマッチするコンサルサービスを
日系中国コンサル業界の大手、「中国マイツコンサルグループ」はコンサル業界の老舗。会計、税務をはじめ、人事、労務、経営、法律を含む総合的なワンストップコンサルサービスを提供。顧客のニーズに寄り添い、新しい問題に対するソリューションの提案を続けている。今回は時代にマッチするコンサルティングにチャレンジする中国マイツコンサルグループの董事副総経理、池田博明氏に話を伺った。

ーマイツグループについてご紹介ください。
マイツグループは、中国・アジアに進出されている約3300社の日系企業に会計、税務、人事労務、経営、法務、健康関連、教育(人材研修)などのワンストップ・コンサルティングサービスを提供しております。日本は京都本社のほか、東京、大阪に支社を持ち、中国は上海、蘇州、大連、瀋陽、香港、天津、北京、広州、成都にオフィスを開設。中国の様々な地域に進出する日系企業のニーズにお応えする体制を整えております。
マイツグループCEOの池田博義が1993年に上海に渡航、94年に代表所を開設してから、中国でのサービスをスタート。2024年で丸30年を迎えます。当初は会計、税務コンサルがメインでした。お客様のご相談に一つずつお応えする中で、現在の総合的なワンストップ・コンサルサービスをご提供できるような、信頼される会社となってきたと思っております。中国マイツには日中の公認会計士、税理士、弁護士の専門家を含む約285人のスタッフが勤務。シンガポール、インドネシア、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、カンボジア、韓国、UAEなどのアジア各国につきましても提携企業とのネットワークを構築しており、お客様の様々な問題に対してソリューションをそれぞれご提供させていただいております。

顧客への対応は、時折ユーモアを交えながら
ーご自身の略歴を聞かせください。
マイツグループの中国ビジネス立ち上げの93年、私も初めて上海の地を踏みました。当時8歳でしたが、自転車の〝洪水〞、建設ラッシュによる土ぼこりや、舗装されていない道路と廃ガスの臭いのする、開発途上の街の中で、溢れんばかりの人々が発する熱気を覚えております。2003年に中国の大学で学ぶために再び中国の地に立ちました。08年に北京語言大学を卒業後、1年ほど日本でスノーボードのインストラクターをしていましたが、将来中国のビジネスの専門家になることを漠然と意識し、10年に中国マイツに入社。最初の2年間は広州で勤務し、12年から上海オフィスで勤務しました。今年で38歳となりましたが、私の人生の半分を中国で暮らし、文字通りハーフの人生となりました(笑)。今後も中国ビジネスに専心していきたいと思っております。
ー新しいサービス分野についてお聞かせください。
通関当局との連携による輸出入支援サービスとリモートワーク環境構築支援サービスがございます。日系企業にとって頭の痛い問題の一つは、通関により物流が止まることです。納期が迫っているにも関わらず、原因不明のまま通関がストップしても、税関当局とのコミュニケーションが取れないといった経験をされた企業も多いと思います。弊社は中国税関当局と「緑色通道(グリーンチャンネル)」を構築し、お客様の通関のトラブルを未然に防いだり、早期に解消するサービスを提供しております。
また、新型コロナウイルス対策としてリモートワークを採用する会社が増加しております。リモートワークには業務を円滑に進めるワークフローの構築と、適切な管理を行う仕組み作りが必要です。具体的には「スタッフの動きの見える化」「業務タスク管理実行の仕組み作り」「リモート対応しながらの銀行関連業務(入出金を含む)」「発票発行・財務業務(記帳業務や月次申告を含む)を滞らせない仕組み作り」「業務自動化に向けたタスク整理や総合コンサル支援サービス」などです。さらにコロナ以降、様々な緊急事態(自然災害を含む)においても事業を継続させるために、平時より仕組みづくりを準備しておくことが大切となります。専門用語では「BCP(事業継続計画)」と呼びますが、管理部門におけるBCP構築をサポートするサービスもスタートしております。

自治体関連セミナーで講演
ー最近の動向と今後の抱負についてお聞かせください。
厳しい経済環境下、日系企業では中国ビジネスの将来の発展のために生き残りをかけて再編成に取り組み会社も増えてきました。再編にともなう会計、税務、人事・労務など様々な相談をいただいております。また、日本に進出する中国企業と日系企業のマッチング、あるいはM&Aの相談など中国企業からのコンサルテーションの依頼も増加傾向にあります。日系企業と中国企業の新しい提携のあり方の模索が続いており、新しい時代の到来を感じます。
まだ若輩者ではありますが、新しい時代にマッチするマイツグループのサービスの強化にまい進していきたいと思います。「困った時には、まずマイツに相談」と言っていただけるようなコンサル会社でありたいと思います。例えば、今年で言えば、「PCR検査はどこで受けられるのか?」「中国でのワクチン接種は?」といった身近な問題に対する質問をたくさんいただきました。そうした質問にもお答えできる敷居の低い身近な存在でありたいと思います。今後もお客様のお役に立てる中国コンサルサービスに専心していきたいと思います。
ー余暇の過ごし方は?
一般的なことですが、友達と一緒に食事をしたり、麻雀をしたりといったリラックスの時間を大切にしています。
※インタビュー及び提供資料に基づく情報はすべて取材対象者に由来しており、本誌がこれらの情報の正確性と完全性について、保証するものではありません。
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