【インタビュー】悦田幼稚園　英語や読書習慣身に着く　欧米一流大学進学の卒業生も多数

漫步创媒Whenever上海

2024-04-10

导读：虹橋空港ほど近くにある２００５年設立の悦田幼稚園は、英語、中国語で授業を行い、幼児一人一人の個性を尊重するアメリカ式教育で知られる幼稚園だ。読書習慣を重視し、時間管理能力を育てることにも重点を置いてい

　虹橋空港ほど近くにある２００５年設立の悦田幼稚園は、英語、中国語で授業を行い、幼児一人一人の個性を尊重するアメリカ式教育で知られる幼稚園だ。読書習慣を重視し、時間管理能力を育てることにも重点を置いている。また２００５年の開園以来、園児たちのその後の進路を追っており、この３年間の例を挙げると米シカゴ大、コーネル大など世界の一流大学へ入学している生徒が目立つ。黄傑禧園長に幼稚園の取り組みなどについて聞いた。

―悦田幼稚園の特徴は

　個性を生かすアメリカ式教育を掲げ、英語と読書習慣を身に着けることや、自ら時間管理できるようになることなどを重視しています。
　カリキュラムはテーマ別の授業、数学と科学、英語、運動、工作、物語、読書、時間管理、整理整頓、アウトドア活動などですね。冬休み・夏休みはなく、サマーキャンパスとウィンターキャンパスを行っています。ほかジャズ演奏の鑑賞や、春と秋の遠足、ハロウィンやクリスマスイベントに社会科見学なども行っています。

―国際色の強い幼稚園のようですが、使用言語は
　先生は、英語ネイティブの人材などを揃え、授業の言語比率は英語７割、中国語３割といったところです。年少クラスで１クラス16人まで、年長クラスでも20人までにしており、先生がしっかり園児の個性を把握できるようにしています。先生は私自らが米英で募集し、トレーニングしています。先生が休みの時は私が授業に立つこともありますよ。
　毎月の学費はおよそ１３０００元で、これだけ国際性の高い環境としては、費用対効果はかなり高いのではないかと自負しております。

―黄園長自身もアメリカの大学を出ていると聞きました
　米ハーバード大学で、教育学修士を修めました。脳神経、認知心理や教育応用といった分野を専門に、マサチューセッツ州の幼児教師資格も取得しております。この幼稚園は豪華な建物でもありませんし、歴史を感じさせる要素があるわけでもないですが、我々が25年間磨いてきた幼児教育に対する理念と神髄こそが、宝物であると思っています。ちなみに私にも3人の子どもがおります。

料理教室でのひとコマ

黄傑禧園長

―読書と整理整頓、時間管理能力を大切にしているようです
　読書については、上海で一番読書量の多い幼稚園かも知れませんね。毎年48冊の読書、３年間で１４４冊を読むことになります。もちろん絵本が多いですが、書かれた絵や図について園児たちと会話し、どんな季節か、何が見えるか、木が何本あるかなどを聞いたりします。本が好きになり、将来も自ら読書する習慣を身に着けてもらいたいです。
　また、年少クラスから宿題がありますし、年長クラスでは毎日、英語の日記を書きます。宿題は毎日10～15分程度でできるものですが、問題に対する回答よりも、子どもの集中力と勉強習慣を育てることが一番の目的です。英語の日記も、小学校の入学試験のためではなく、毎日の出来事を整理し、まとめや記録をつける習慣を養成するためです。
　幼稚園は習慣養成の大事な時期です。そして勉強は幼稚園の授業と宿題で完結させ、残りの時間は趣味など子どもの個性を伸ばすために使ったほうがいいと思います。

―かつて教えた園児たちが、一流大学に入学するようになっているとか
　驚かれるのですが、当園は園児たちのその後の進路も追っています。悦田家族の一員として、多数の卒業生の親御さんと連絡をとっているのです。卒業生が園に来て、園児たちと交流することもあります。ここ３年間の大学進学先を見ると、米シカゴ大、コーネル大、カリフォルニア大、英ロンドン大、セントアンドリュース大、豪メルボルン大、モナーシュ大など、世界トップクラスの大学が並んでいました。素晴らしいことだと思います。

シカゴ大合格の黄さん（左）と、コーネル大合格の細江さん（右）

―幼稚園と大学の、進路上のつながりはどれぐらいあると思いますか
　もっともな疑問ですね。先ほど、卒業生の親御さんと連絡を取っていると言いましたが、我々自身、良い幼稚園教育が人の人生にどんな影響があるのかを知りたいと思っています。それには卒業して終わりではなく、大学や就職先といったところまで注目しなければいけませんし、海外では、それを実績として政府が補助金を出したりもします。大学入学以前の教育について研究することが当たり前になっています。