画像タップ→拡大してご覧いただけます

やあ、みんな。待たせたな。最近よくこんな質問を受ける。「中国のおいしい麺屋ってどうやって探すんですか?」と。
現代では自分の欲しい答えがすぐに見つかる。グルメ系アプリで評価が高いお店を見つけたら、なぜか食べる前から自分の舌に合うものが見つかったかの様に感じる。絶対においしいはずだと。だが中国麺店にはこの法則は適用されない。アプリ「大衆点評」上での評価が3つ星の店でもうまい場合が多いのだ。皆さんも星数と店舗の清潔さに惑わされずおいしい麺屋を「自分の足と感覚」で見つけて欲しい(見つけたら教えて)。
今回のお店の星数は4程度。低くはない。評価数は700と少なめ。最低限の清潔さは保たれている。旅行客なら選ばないだろう。しかし「こういうところはどうせうまい」という今までの経験と実績を元に突入。
結果を先に言う。蘇州に何度も足を運んだがこの麺店が現状トップ。他店は脂の香りが弱かったことに気づかされた。「蘇州の麺はさっぱりしているもの」と誤解していた。
同店の脂は風味を強化し、コクへと繋がる。必須なのだ。客の評価を怖がらず、しっかりと脂分を感じさせる。店主の自信の成すべき結果であると思う。トッピングはなんでも良い。具で味が左右されるような生半可な完成度ではないのだ。
蘇州で麺を嗜んだことがある皆さんはご存知かも知れないが、蘇州麺は生姜の千切りをトッピングすることが多い(別盛り)。この生姜の立ち位置が今回はっきりした。ただただ「生姜で味変してサッパリするね」的なノリではなく、サウナ後の水風呂的な。二郎ラーメンの後の烏龍茶的な。そこまででワンセット、この生姜までを楽しむのが正義ということを発見できた。
脂がしっかりしているからこそ生姜もより楽しめる。ここに蘇州麺の完成形を見た気がした。
紅村面館(hóng cūn miàn guǎn)
住所:蘇州市姑蘇区憶橋弄82号付近
電話:130-6381-4077
営業時間:7:00〜14:00
「Whenever」「らくらくプレス」の誌面では、さらに多くのコラム、ニュース、特集、インタビューなどがご覧いただけます


この情報が役に立つかもしれないと思ったら、右上の「…」「转发给朋友」またはページ最下部の「分享」からお知り合いにシェアいただけます
