
新生活の季節がやってきました。これから中国生活を始める方もいれば、もう何度もこの地で春を迎えた方もいるかと思います。中国で暮らして、みなさんの人生にはどんな変化がありましたか? 予想外のことも多いのではないでしょうか。
今回は、中国で新しい挑戦をした2人の女性たちをご紹介します。
夫の中国赴任に同行するため、大好きだった仕事を辞めました。その決断が、限られた中国での時間を最大限に活用する原動力となりました。フルタイム勤務中はできなかった中国語習得に専念し、HSK6級を取得。収入が得られない状況を逆手に取り、キャリアセミナーや1on1のキャリア相談、語学交流会などの活動を無料で開催。働かない選択をしたことで新たな挑戦ができ、自分のスキルを再認識するとともに、自らをアップデートする機会となりました。「働くのを止めることは、自分を止めることではない」と強く感じる中国生活でした。
日本の会社を辞め、単身で渡中。上海で4社転職。中国人と結婚し、現在は上海で独立起業。自分が本当にやりたいことに出会うまで、5回も仕事を変えました。そのたびに自分の「Will Can Must」を自問自答しながら、選択をしてきました。選択とは責任を伴うもの。けれど、自分で納得した選択の末に背負う責任は、ポジティブなエネルギーになることを実感。現在は、長い在中経験と専門に学んだコーチングスキルを活かし、駐在員の方々を対象に、自分らしく、納得感のある選択とポジティブなエネルギーを起こす支援をしています。
人生は分かれ道の連続ですが、選んだ道を進み、新しい自分に出会えたら素敵ですね。もちろん、望んでここにいるわけではない、という方も少なくないでしょう。不安や不満を抱くのは自然なこと。それでも、自分なりの小さな「やってみよう」を実行できた日は、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
歴史小説『三国演義』の中で、諸葛亮が語った言葉です。「物事の成否や結果だけで人を判断するべきではない。過程や努力の姿勢に真価がある」という意味です。何かやってみたいと思ったとき、結果がわからないからと遠慮する必要はありません。踏み出した一歩先には、新しい自分が待っています。
私たちは、海外駐在への同行を「キャリアの終わり」ではなく、「キャリアの新しいステージの始まり」と捉え、一人ひとりが自分らしくキャリアを築ける社会の実現を目指しています。あなたの今の経験は未来につながるはずです。


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