
日本の伝説的写真家 森山大道の展覧会
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上海は世界屈指の国際都市。世界のあらゆる文化とともにアートも集まります。出張や旅行で中国各地を訪れましたが、上海ほどアートが身近な都市はほかにないんじゃないでしょうか。私はそんな上海で、日々アート鑑賞や街歩きを楽しんでいます。ここでは、おすすめの展覧会や私なりのアートの楽しみ方をご紹介していきます!
さて、第一回でやってきたのは南京西路からほど近い、陝西北路沿いにある歴史を感じさせる洋館。ここで日本の写真家、森山大道の展覧会が開催されています。森山大道は、1960年代から革新的な写真表現に挑戦してきた写真家です。その表現は「アレ・ブレ・ボケ」と呼ばれ、傾いた構図や不鮮明なピントなどが特徴です。今回の展覧会の見どころのひとつは、この「アレ・ブレ・ボケ」をキャンバスの大画面で体感できることです。森山はストリートスナップを好み、多くの作品をコンパクトカメラで撮影しています。そのためオリジナルのプリントは小さいことが多く、そして写真なので当然表面はフラットなんですね。しかしここで見られる作品は大きく引き伸ばされていて、さらにインクの立体感まで感じることができる。これまでにない迫力があります。
それからただ写真を眺めるだけでなく、アーティストの作品世界を味わうための演出がいくつか仕掛けられているのもポイントです。そしてそして、写真展を見ると写真が撮りたくなるものです。〝インスタ〟の「TOKYOフィルタ」、使ってみて……!!

森山大道:記憶・記録 上海站
会場:何東公館
展示期間:開催中〜10月7日 10:30〜19:30
住所:静安区陝西北路457号
入場料:78元、ペア138元

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