【新規開店】家族3代に伝わる温州家庭料理　絶品豚そぼろご飯を10元以下で

　南京西路エリアに5月26日、浙江省温州市出身の家族が経営する温州家庭料理の「糯米帝・温州灵魂厨房」がオープンした。朝食や昼食、少し小腹が空いた時に気軽に食べるような、もち米の炊き込みご飯や、ワンタンスープ、小皿料理におやつなど、温州出身のオーナー家族3代に伝わる家庭料理を、破格の値段で提供する。

　おすすめは「温州糯米饭」（9.9元）。包丁で粗挽きにした豚肉と大きめのシイタケのみじん切りを柔らかく煮込んだそぼろが、薄味の醤油ベースで炊き上げたもち米ご飯の上にたっぷり。中華ドーナツ「油条」のみじん切りも入り、そぼろと一緒に食べると味はもちろん食感もよく絶品だ。しかも10元以下とは驚き。地元でも親しまれる「温州瘦肉丸」（16元）は、豚スネ肉を包丁で何度も叩き、片栗粉と混ぜて整形した肉団子スープ。豚の骨を8時間煮込み裏ごししたクリアなスープに、秘伝のやや酸味のある味付け。岩のりの香りもよく、1杯でお腹いっぱいに。

　「椰云蛋语」（9.9元）は、温めたココナッツミルクに玉子を落とした、温州の家庭でよく飲まれるココナッツミルクセーキ。飲んでいる間に余熱でかき玉状になり、温かさが長く持続する。もち粉に砂糖を加えて蒸した素朴な伝統菓子「温州松糕 」（12元）もおやつに人気。プレーン、黒米、とうもろこし、黒糖の4種で、甘すぎずどこか懐かしい味がする。温州のお母さんの味をぜひ。