【新規開店】地元人気市場の温州料理店　メニューはその日の材料で選ぶ

　軌道交通馬当路駅から徒歩約2分、赤い壁と柱が印象的な複合施設「恒基・旭輝天地」1階に10月3日、浙江省温州市で人気の全長200mに及ぶ市場ストリート「双井头」のそばに本店を構える、温州料理店「双井头饭店」の上海1号店がオープンした。同市や寧波市、舟山市などからの新鮮な魚介類を使用した海鮮料理を中心に、肉団子「温州炒肉圆」（48元）などの家庭料理を提供する。

　同店には紙や電子版のメニューはない。店内の水槽やずらりと並ぶその日仕入れた魚をまず選ぶ。おすすめは看板に。漢字ばかりで難しそうだが、横には料理に使う魚と野菜、薬味などの食材が皿に盛られ、値札がついているので心配ない。調理方法も食材に合わせてアドバイスしてくれる。

　取材日は、マナガツオ「鲳鱼」と、イシモチ、キグチなどの白身魚「黄魚」を注文（「鲳鱼拼小黄鱼」168元）。蒸した魚を、塩漬け豚肉や乾燥小エビ、ネギなどの薬味と一緒に醤油味のスープに入れて、軽く煮込んだ料理にしてくれた。新鮮な魚は身離れがよく、ふっくらして魚本来の甘みがある。

　一品料理はおばんざいのように置いてあり、小イカの煮付け「新鲜卤目鱼」（39元）はおすすめ。小さく丸みあるイカを、甘辛く煮付けたもので日本の佃煮に近い。美味しい魚が食べたくなったら、ぜひ。