日本で秋の季語でもあるキキョウですが、実際は初夏から初秋までが開花期で、夏も見頃のお花です。原産は中国、朝鮮半島、東ロシア、日本で、昔から主に根を薬用や食用として用いてきました。16世紀明時代の薬学書「本草纲目」には、「此草之根结实而耿直,故名桔梗」(訳:この草の根はがっしりとしてまっすぐである、それ故名前は桔梗である)と記されており、名前の由来は根の姿からです。
園芸や切花でも人気のあるキキョウですが、中国の花業界で「桔梗」と言えばトルコキキョウを指すことがほとんどで、本元のキキョウのことは「中国桔梗」と言わないと伝わりません。全く別のお花なのですが、トルコキキョウの一重咲きの品種とキキョウが似ており、通年で出回るトルコキキョウの方がメインの「桔梗」になってしまったためかと思われます。
ちなみにこの日本語のトルコキキョウですが、なぜトルコ?キキョウ?と聞かれることが多々有ります。僕が聞いたことがある由来は、花の渦を巻いたような形状がトルコのターバンのようなので「トルコ」、キキョウに似ているから「キキョウ」でトルコキキョウになったとか。本来は学名の「ユーストマ」ですが、日本の花業界では略称の「トルコ」の方が馴染み深いです。もはや原型が無いですね(笑)
※注:アンダーラインの読みが同じ。结jie+耿geng →桔梗jie geng
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