大数跨境
0
0

【プライムコンサルティング 自分の人生のリーダーたちへ】第176回 動かなきゃ、始まらない

【プライムコンサルティング 自分の人生のリーダーたちへ】第176回 動かなきゃ、始まらない 漫步创媒Whenever上海
2025-06-03
1
导读:労働節が終わったら、もう30℃を越える日の始まりです。気持ちの良い季節は短いのですよ。


 労働節が終わったら、もう30℃を越える日の始まりです。気持ちの良い季節は短いのですよ。晴れ間があれば外でBBQですな。

 さて今回は義父の話しを少々(笑)。

 義父との関係は如何ですか? 義父を前にして緊張の一瞬を過ごした事がある方もいるでしょう。


■東京六本木で創業57年

 東京は六本木の交差点から徒歩2分。

 「レストラン一億」のマスターが僕の義父。御年82歳の義父は、お店でも「マスター」の愛称で呼ばれている。作務衣に雪駄でスキンヘッドの「圧」は、なかなか痺れる。

 毎朝、スーパーカブに乗って、河岸(今は豊洲。以前は築地)の仕入れに50年以上通っている。そこに同行させてもらった。

 決まった仕入れ先(既に3代目になっている卸屋さんもあった)を、慣れた足取りで迷宮の中を順に歩き回る。

 お店の人も、向こうから歩いてくるマスターの姿を捉えると、一瞬店の中に姿を消すと、袋を取り出し、マスターが店の前に着くタイミングでサッと渡す。プロ同士の阿吽の呼吸だ。

 立ち止まって話すこともない。

 仕入れ先とも50年以上、二代目、三代目の付き合いだから、信頼関係でガッツリ握れている。渡される袋の中身は「特別仕様」の一品。滅多に入らないようなものは、卸の店頭にも並ばないのだ。

創作料理の一億。1968年創業。なぜ一億は生まれたのか? マスターの人生とは?


■1ドル360円の時代の片道切符

 1961年。島根県から単身上京してきたマスター18歳。赤坂見附で開業したばかりのホテル・ニュージャパンの料理部に就職した。東京タワーができて数年後だ。

 地元の学校を出て、右も左も分からないまま東京のホテルに就職。当時のサラリーマン平均月収が約4万円の時代(おそらく料理人見習いだと2万強だったはず)。

 毎日、見たこともないような食材や料理に触れながら「世の中には、自分の知らないことがたくさんある!」と田舎から出てきたばかりの若者は、食べ物を通じて「世界の広さ」を感じ取った。

 数年間、料理人見習いから始めて、同期たちが先輩料理人の厳しさに耐えられずに辞めていく中、マスターは一つの夢のために歯を食いしばって耐えた。 

 そして4年目。1ドル360円時代。持ち出し500ドル制限で、ロサンゼルスまでの航空券が片道で約15万円。

マスターはお金を貯め、カバンひとつ、片道切符を手にして西海岸へ飛び出した。

 マスター曰く「後先の事なんか、なんも考えてなかったよ。とにかく世界を見てみたかった。体が行こうって言うんだから、勝手に動いちゃうんだよ」と。

 その結果、無謀にも空港内で「誰か私を雇ってください」と看板を出して自分を直接売り込むという暴挙に出たのだが、神様が味方して、すぐに就職が決まったそうだ。

 お金持ちの家のハウスキーパーとして雇ってくれたそうだ。英語も話せないのにどうやって生活していたのか?と自分でも不思議がっていた。

 西海岸で暫く働いてお金を貯めて、今後は東海岸へ。そこでも同じことを繰り返して…。行く先々で同じことを繰り返しながら、なんと世界一周を達成してしまったのだ。

 世界一周の料理の旅を終えたのが、1968年。帰国して見つけた、六本木で3坪のお店で、キッチン一億として営業を開始した。

 「何料理のお店?」と聞かれるけど返答に困る。一応「創作・無国籍料理」に分類されているのだが、それも微妙な感じで…つまり当てはまらない。

 だからこそ、人が集う。異質であることが、人を惹きつける。

 今でも50年以上の常連さんもまだご健在。80代のオジサマとオバサマ。60年代後半から70年代を駆け抜け、80~90年代に成熟期を過ごしたレジェンド達が集う。


■動く

 一時帰国した際、マスターから色々話を聞いた。というかインタビューをした。

 57年も続けることができた一番の理由は何か?と聞いてみた。

 「自分のやりたい事をやったからだろ」と当たり前のように答え、続けてこんなことを言った。

 「夢とか自分の好きなことを語る人をいっぱい見てきた。けど、本当にやる奴は少ない。みんな言うだけで動かない」と。

 マスターの一言が心に刺さった。聞く言葉もその時の受け手の状態によって響き方は変わるものだ。今回はここだった。

 色々悩んだり、考える事ばかりで、動いていないんだ。動いているように思っているのは自分だけで、実は肝心なことをやらず、表面を撫でているだけのような自分に気が付く。

 こんな当たり前のことに気が付かず、力を入れて何かをしようとしていた自分に気が付いて、思わず笑いだしてしまったほどだ。

 普段から、行動できない理由は、動きたいと思っていないから、と自分の心の状態や考え方に目を向け、自分の本心がやりたいと思っていないのではないか?と、自問自答しながら、悩んでいたけど、心や考え方の問題ではなかった。

 「やっていないだけ」だ。

 「Dont Think. Just Do it.」だ。


ご意見、お問い合わせは、飯高まで

info@ren-one.com



「Whenever」「らくらくプレス」の誌面では、さらに多くのコラム、ニュース、特集、インタビューなどがご覧いただけます

この情報が役に立つかもしれないと思ったら、右上の「…」「转发给朋友」またはページ最下部の「分享からお知り合いにシェアいただけます




【声明】内容源于网络
0
0
漫步创媒Whenever上海
上海生活に役立つお得な情報や中国現地のビジネス情報を日本語で配信しています。
内容 4659
粉丝 0
漫步创媒Whenever上海 上海生活に役立つお得な情報や中国現地のビジネス情報を日本語で配信しています。
总阅读6.2k
粉丝0
内容4.7k