【新規開店】杭州発の人気精進料理　老西門の新商業施設に2号店

　軌道交通老西門駅から徒歩約5分、旧東台路骨董市場エリアに9月、浙江省杭州市の、約1700年の歴史を持つ霊隠寺そばで行列のできる精進料理店「慶春朴門」がオープンした。浦東新区前灘店に続く2号店で、新しい商業施設「新天地東台里商業中心」内にある。厳選した食材を用い、野菜そのものの味を大切にした102種類の創作精進料理を提供する。

　数あるメニューの中で、おすすめはキノコのスープ「果木炭火煨松茸竹荪汤」（42元）。網目状の模様が美しく高級食材とされる、中国キノコの一種「竹荪（チスイセンタケ）」とマツタケを、果樹の炭火で香りを移しながら煮込んだ、香り高く滋味溢れる一品。「佛陀碗」（38元）は紫米100gに豆腐、トマト、カリフラワー、里芋、枝豆が全て同量50gずつとカシューナッツが少々入る、栄養バランスが計算された主食メニューだ。酢とごま油ベースの秘伝だれをかけて、かき混ぜてサラダライス風に。

　「花椒椰花菜」（28元）は大きさを切り揃えたカリフラワーと厚揚げを、四川山椒とフェンネルの葉で四川風に仕上げてある。江西省桂林市産の里芋の一種「荔浦芋」に、キンモクセイを散らし甘いシロップをかけた「桂花荔浦芋头」（6元）は、ほんのり甘くデザートのよう。

　店内は控えめな照明とモノトーンの内装で静かに食事ができる。体をいたわるような精進料理をぜひ。