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【プライムコンサルティング 自分の人生のリーダーたちへ】第179回 「後半戦を生き抜くために

【プライムコンサルティング 自分の人生のリーダーたちへ】第179回 「後半戦を生き抜くために 漫步创媒Whenever上海
2025-09-09
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导读:夏も後半戦。今年も後半戦。そして人生も後半戦。色々後半戦の飯高です。


 夏も後半戦。今年も後半戦。そして人生も後半戦。色々後半戦の飯高です。

 今年は夏休みを取る予定はなかったのですが、諸事情が重なり、結果的に二週間近く日本へ一時帰国しました。以前も二週間前後の滞在はありましたが、コロナ以降めっきり回数が減り、今回のような長期滞在は本当に久しぶりです。

 せっかくの機会なので、話題の万博にも行ってきました。幸か不幸か猛暑のおかげで来場者は少なく、待ち時間が短かったのは助かりました。ただ、正直に言えばもう少し涼しくなってから訪れる方が楽しめるでしょう。大阪の外国人の多さにも改めて驚かされました。百人規模の居酒屋に入ると九割は外国人、そのうち八割はアジア人、中国人は六〜七割を占める印象でした。店員さんも外国人で、もはやここはどこの国なのかと思うほど。2011年の4月、全く同じ場所に来た時はシャッター街だったことを考えると、その変化の大きさは驚きの一言に尽きます。

 さて、今月は夏休みで感じた「休むことの大切さ」について書きたいと思います。


■脳圧を下げたい

 ここ数年間、血圧ならぬ“脳圧”が常に高いような感覚が続いていました。

 もちろん実際に測ったこともなく、医学的な概念かどうかすら知りませんが、要するに頭の中に力が入りすぎているような状態です。

 コロナをきっかけに気づけば動画、特にショート動画をよく見るようになった頃から、この脳圧を感じるようになった気がします。皆さんにもそんな実感はないでしょうか。

 そんな自分がこの夏休みに選んだのは、愛媛県松山での大自然体験でした。

 森を切り拓いた山道での宝探し、夜は満天の星を眺める天体観測、昼は飯盒炊爨やキャンプファイヤー、さらには人生初のカヌー体験まで。大型望遠鏡で観察した月の表面や夏の星座は、子どもだけでなく大人も夢中になれる魅力がありました。

 四国の清流でゆったりとカヌーを漕ぐ時間は、携帯に保存しなくても体に刻み込まれる記憶です。

 二泊三日を山の中で過ごすと、自然に顔の筋肉が緩み、視野が森や川で満たされ、脳圧がスッと下がるように感じました。ヒグラシの声に囲まれ、薪で炊き上げたご飯を食べる。地元野菜のカレーや焼きそばの味はもちろんですが、何よりも「非日常そのものの体験」が価値でした。私たちは普段、携帯やパソコンの画面ばかりを見て狭い視野に囚われていますが、それを痛感したのもこの夏休みの大きな収穫です。

 ただし、こうした自然の地は利便性が著しく悪いのも事実です。タクシー一つ呼ぶのも難しく、大人数では移動すら大変です。しかしその“不便さ”こそが非日常を強調し、都会や仕事で疲れた人間の感覚をリセットしてくれる要素でもあると気づきました。頭の中がゴチャゴチャしていると感じた方は、ぜひ一度思い切って自然に飛び込んでほしいと思います。


■人工物と自然のギャップ

 その後、万博やUSJにも足を運びました。息子は大満足でしたが、人工物に囲まれた空間に長時間いると体が思いのほか疲れることに驚きました。50代半ばにもなると、体が自然を求めるようになるのだと気づいたのは意外であり、新鮮な発見でした。

 夏の最終日には家族三人で伊豆半島にある実兄の家を訪れ、四人でシュノーケリングを楽しみました。実家から電車で一時間という近さなのに、海岸からわずか数メートルのところで美しい熱帯魚を眺めながら波に漂う。無重力を感じる数時間と、冷えた体を太陽の下で温めながらの昼寝。これ以上ない贅沢な時間でした。


■自分の時間とペースを

 今回、結果的に二週間近く仕事から距離を置きました。これまで「休めない」「休むと怖い」と思っていたのに、実際に休んでみれば何とかなるのです。もちろん休み明けは少し緊張しますが、思っていたよりも大きな問題はありませんでした。

 多くの駐在員が大きなストレスを抱えていることを知っています。それぞれ解消法はあるでしょうが、もし一時帰国できるなら、一度は大自然やデジタルデトックスできる場所に足を向けてほしい。体が軽くなる以上に、脳が軽くなる感覚を味わってほしいのです。不便さや「何もしない時間」は意識して選ばなければ得られませんからね。

 よく働き、よく休む。

 これがどれほどできていなかったかを痛感しました。頭では分かっているのに、なぜそれができないのか。おそらく頭で考えすぎているからです。もっと心で感じるままに生きれば、素直に毎日を過ごせるはずです。

 四国の清流を眺めながら「物事がうまくいかない時は、水の流れが何かに遮られているだけだ」と感じたことも印象的でした。

 今年の経験を糧に、これからは休みを計画的に取り入れ、よりよい生活を整えていきたいと思います。

 以前、毎週のように中国各地を旅している知人がいました。そのくらいの勢いで、これからは休みを謳歌したい。

 家族のある方は自分だけの時間を確保するのが難しいかもしれませんが、年に一度で良い、3〜4日で良いから「自分だけの自然に浸る旅」をしてみてください。脳も心も確実に軽くなるはずです。


ご意見、お問い合わせは、飯高まで

info@ren-one.com



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