「××大学××学部合格、おめでとうございます！」。このような至極平凡な合格通知書を受け取ったなら、その大学に対する合否判定はずばり「不合格」だ。各大学にとって、大学ランキングに示された実力だけで勝ち残っていくことはもはや難しく、これに加え学生に受け入れられる個性が必要な時代になった。
陝西師範大学 筆による合格通知書
陝西師範大学では14日、合格通知書の作成が始まり、教学棟のある部屋で、書道が上手な退職した教師7人が静かに書を書く姿が見られた。彼らの大部分は白髪の高齢者で、最高齢の人は81歳、最年少は60歳だ。7人の前には合格者リストが置かれ、彼らは様々な省の新入生の名前や合格学部、入学手続き日時などを遅すぎず急ぎ過ぎないペースで書いてゆく。彼らの字は整って美しく、またそれぞれ特色がある。1枚書き終わると、傍らのプリンターからも同じ内容の合格通知書がプリントアウトされる。
北京林業大学 植物標本をモチーフにした合格通知書
植物の標本をデザインに取り入れた北京林業大学の「世界に1つだけ」の合格通知書が、ネット上で話題になっている。同大学の生徒募集弁公室の穆林室長によると、「全く同じ形の木の葉はない。よって、当校の合格通知書はどれもが世界に一つだけ」という。ネットユーザーらは次々に「いいね！」と絶賛。「気持ちが込められている」、「情緒がある。もう一度受け直そうかな」、「卒業生にもくれないかな」などと書き込んでいる。
南京航空航天大学 チップ入り合格通知書（2012年）
南京航空航天大学の「チップ入り合格通知書」はRFID（電波方式認識）技術を利用した。このチップのおかげで合格通知書は「スマート」になり、新入生が汽車から降りて学校の送迎バスに乗り込んだ瞬間からその「身分」が自動的に識別され、校内に入ると「ナビゲーション」の役割も果たす。
北京大学 ゲームディスク（2011）
北京大学からの合格通知書が入った封筒に、「北大英雄」と題された光ディスクゲームが入っていた。ゲームでは、プレーヤーが北大新入生となり、自分に好きな名前をつけ、武術の達人に扮することもできる。ゲームでは、学生登録、キャンパスカード取得、授業選択ガイド、学生出資援助センター、社会団体、学食、図書館など大学生活の各シーンから選択できる。4つの学期を4学年になぞらえ、それに応じた単位取得ができるよう設計されている。最後に、海外留学、就職、大学院進学の3つの道からひとつを選択してゲームは終わり、新入生が大学生活の全体計画を立てやすいよう設計されている。
復旦大学 手描きイラスト入り「新入生ガイド」
復旦大学はこのほど、新入生に宛てて「2014年合格通知書」の発送をスタートした。かわいらしい手描きイラストが入った、大学に関する詳細な内容が盛り込まれた小冊子「復旦大学新入生用キャンパスライフガイド」も、合格通知書に同封して送付された。
このほか、今年の新しい試みとして、手描き絵葉書6枚組セットも新入生にプレゼントされた。この絵葉書には、「この鍵は、わたしたちが力を合わせて作りました」「初めてお会いするのに、大分前から親しかったような気がします」「復旦の全てを、あなたと分かち合いたいです」などと、感受性あふれる繊細な言葉が並び、新入生が自宅を離れて大学での新生活に落ち着くまでの時期を心理的にサポートしようとする温かい気持ちが表れている。
「人民網日本語版」
