

浙江省温州市でこのほど、お見合いをしたある男女が、食事代をどちらが払うかでけんかになったというニュースが報じられた。あるネットユーザーはこれを受け、「お見合い相手との1回目の食事で、どちらが食事代を払うべき?」と題する投票を実施した。結果、約6割が「割り勘」と答え、「女性が支払うのもアリ」とした人はわずか4%前後だった。
▽割り勘を主張した男性、交際を断られる
お見合いの経験者数人を取材したところ、多くの女性は「男性側が食事代を払うべき」との見方を持っていた。男性が率先して支払うことで、寛容さ、面倒見の良さが演出できるという。一方、男性は大部分が「どちらでも良い」とし、「割り勘でも良い」との答えだった。
大学卒業後、広東省東莞市で就職し、現在は貿易会社で働いているという楊さん(女性、26歳)は、次のように語る。
先月、地元の男性を紹介されたが、結局会う前にお断りした。
当初、互いに電話番号と微信(WeChat)の連絡先を交換し、しばらく話すうちに、気が合うと感じ、会うことになった。ところが、会う前日になって、突然『支払いは全て割り勘にしよう』と言われた。もともとそんなに気にしていなかったことだが、相手からこうもはっきりと宣言されると、逆に冷めてしまった--。
「そんなにケチな男性には、自分の未来を預けられないと感じた」という楊さんは、それらしい理由をつけて結局相手には会わず、連絡も途絶えてしまったという。
▽専門家「楽しく過ごせたなら、女性側が支払っても可」
お見合いの男女が食事をする際、一体どちらが支払うべきか?東莞市の恋愛専門家でカウンセラーの楊陽さんは、「男性が絶対に支払わなければならないという決まりはない。話が弾み、楽しい時を過ごせたなら、女性側が支払っても良い」としている。
婚活サイト「百合網」の専門家・肖雪萍氏は、「もし女性が男性に支払いを強要するのであれば、それは自分で自分の価値を下げているのと同じ。無意識に、自分を世話される側に置いており、後の夫婦関係において悲劇を生む伏線になる。これは一見単純な問題に見えるが、交際における双方の立場を表している」と指摘。さらに、「20-30年前なら、男性側が支払うのが『当たり前』だった。今、この問題が議論されるようになったのは、男性が徐々に、女性も自尊心を持ち、独立した自我を持つべきと考えはじめているから。しかし、女性側の意識がまだ追いついていない。お見合いの時点では2人は見知らぬ他人であり、あまり目前の利益ばかりを求めてはいけない。まずは、一般的な人間関係と同じように対応しておくのが良い」と指摘した。
「人民網日本語版」


