
世界中で流行している「アイス・バケツ・チャレンジ」。難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)を支援するためのチャリティー活動で、知人などから指名を受けた人は、24時間以内に「100ドルを寄付する」か「氷水をかぶる様子をSNSなどで公開」のどちらかを選び、さらに自分も3人を指名するというものだ。
▼難病ALSとは
筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、amyotrophiclateral sclerosis、略称:ALS)は、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は確立されていない。
▼「アイス・バケツ・チャレンジ」の影響
ALSアイスバスケットチャレンジはALSに対する理解を高め、またALS協会への寄付を募るためのものだ。この運動は全米で大きな反響を呼び、各界の著名人も積極的にこの運動に関わっている。現在、中国の有名人も次々と参加し、チャリティーに貢献している。日本国内でも、孫正義や山中伸弥、小山薫堂、田村淳などが氷水をかぶるなど、広がりを見せている。
中国

李氷氷(リー・ビンビン)。

張靚穎(ジェーン・チャン)

「アイス・バケツ・チャレンジ」に挑戦する鄭伊健、陳小春、谢天華。

劉嘉玲(カリーナ・ラウ)。
日本

浜崎あゆみ

秋元康

渡辺麻友

孫正義

くまモンも参上!
▼賛否の「氷水かぶり」
急激に広まり始めた「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」。難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度向上のためのチャリティー活動として、氷水をかぶる姿をSNS等で公開することが国内外で大流行しているが、この活動の賛否について意見がまっぷたつに割れている。
賛成意見 「難病の良い宣伝に」
シンガポール華字紙・聯合早報は20日の記事で、この活動はたとえショーであっても、公益組織として慈善金を調達し、助けを求めている人を助け、さらにこの難病の良い宣伝にもなっているとして肯定している。
台湾紙・聯合報も20日の記事で、「いかに関心を集めるか」が公共活動の最大の挑戦であり、未来にもこのような慈善と興趣とが結合した活動が多く行われ、全世界を巻き込み、本当に助けが必要な人が多くの支援を得られることを期待するとして肯定している。
米華字メディア・僑報もチャリティーの形式は多くあり、人々の苦痛を哀れみ、黙々と寄付をする人もいれば、寄付に「趣」を求める人もいるとして支持している。
反対意見 「チャリティへのネガティブイメージ」
お笑い芸人の田村淳は自身のTwitterで「氷水かぶればふざけてると言われ… 寄付すればいちいち言うな偽善者と言われ… 寄付をしなけりゃ寄付しろよと言われ…」とぼやいた。
元陸上選手の武井壮は指名を受けたが、「氷水かぶり」を行わない意向を自身のTwitterで示し、「その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します!!これを機会にご指名で、ではなく学んで寄付をさせて頂きます!」と、参加拒否が自身の信念に基づくものであると説明した。
歌手の和田アキ子が「アイス・バケツ・チャレンジ」について「流行りみたいにするのはよくない」と一過性のブームになることに釘を刺した。
人民網日本語版


