日本の主なバナナ輸入企業であるドールは、新宿区の高島屋デパートで5月9日限定で、バナナ1本を6ドルで販売すると発表した。一般の反応は「なんて高いバナナだ」というものだったが、このバナナは100種類以上のバナナの優れた特徴を取り入れたもので、海抜500メートルの地域に生え、特製の輸送用コンテナで運ばれ、それぞれにコードが付けられているという。
日本でこれほど高価なフルーツが販売されるのは初めてではない。高級フルーツはこの国では長い歴史を持つ。銀座千疋屋には1つ3ドルのイチゴや1つ212ドルのスイカなどが売られている。実際、ドールのバナナや千疋屋のフルーツは高級フルーツの世界の一角に過ぎない。では世界で最も高価な8種類のフルーツを紹介する。
黒皮スイカ

価格:121ドル。日本産、東京千疋屋旗舰店で販売。この種類の皮が黒くなめらかでツヤがあるスイカには独特の甘みがあり、日本最北部の島である北海道のみで生産され、年にわずか100個しか作られない。そのうち最も高価なものは重さ8キログラム以上で、2008年に6100ドルで競り落とされた。
世界一リンゴ

価格:21ドル、日本産。その名の通り、確かに世界一高い。ハチミツを使って洗われ、手作業で梱包され、鮮度を損なわないようにしている。人工作業で受粉される(これは日本の豊かな果物文化においては珍しい)。
デコポン

価格:79ドル6個、日本産。ミカンとオレンジの交雑種で、世界で最も美味しいミカンと言われている。見た目はオレンジのようだが、上部が出っ張っており、より大きく甘い。2011年に初めてカリフォルニアに導入され、「Sumo」(相撲)と呼ばれた。ロサンゼルス・タイムズはこの果物を「一口かじると硬いが、すぐに口の中でとろける」と評価している。
ノーザン・テリトリー・マンゴー

価格:5万ドル/1皿、シドニー産。2012年、1皿12個のノーザン・テリトリー・マンゴーがシドニーの競売で5万ドルで落札された。収入はオーストラリア前立腺ガン基金会、シドニー・ニューサウスウエールズ癌理事会や慈善団体のOzHarvestに寄付された。同国はマンゴー生産量が多く (2013年、2014年平均で720万皿)、こうした高額で取引されるのは珍しい。
夕張メロン(Yubari King Melons)

価格:1セット225ドル、日本産。これは一般的な価格だが、以前には2万3500ドル(世界で最も高い果物といえる)で売られたこともある。同じく北海道の名産で、この品種は甘さの割合が高く、味が素晴らしい。温室で育てられ、日焼け防止のために「帽子」もかぶせられる。
パイナップル

価格:1600ドル、英国・コーンウォール産。藁や有機肥料、馬の尿を使って「ビクトリア時代の技術」により2年かけて育てられたこのパイナップルは、英国の寒冷な気候でも大きく成長する。時間と手間がかかるため、このパイナップルは市場では売られず、それを苦労して育てる庭師に「彼らの勤勉な両手への感謝」として贈られる。
アルノー・イチゴ

価格:140万ドル、米国・ニューオーリンズ産。4.7カラットのピンクダイアがつけられて売られるイチゴは1カップ140万ドルで、同市で96年の歴史を持つアルノー・レストランで販売されている。もっともこの140万ドルではイチゴとダイアモンドだけでなく、ジャズの演奏も楽しめるという。
ルビーロマン

価格:1房6400ドル、日本産。世界で最も高価なこのブドウは2011年、日本の金沢で競売にかけられた。ブドウの粒はピンポン玉ほどもあり、1房に25個ついているため、それぞれの値段は226ドルという計算になる。糖度は18%、重さはそれぞれ約20グラムである。
「人民網日本語版」


