世界最大の中国語百科事典サイト「互動百科」がこのほど、ネットユーザーの投票や専門家による選出、全ウェブサイト月間検索数などを総合し、6月の10大ネット流行語を発表した。
▽1位：2014年W杯ブラジル大会
第20回となるFIFAワールドカップは今年、6月12日から7月13日まで、南米ブラジル国内の12都市の12スタジアムで行われた。W杯のブラジルでの開催は今回が2回目、南米での開催は1978年のアルゼンチン大会に次いで5回目となる。
ブラジル大会には32チームが参加した。出場資格が自動的に与えられた開催国ブラジル以外の31カ国は、2011年6月から始まった予選大会への参加を通じて出場資格を獲得した。大会期間中はブラジル国内で64試合が行われた。ブラジル大会では初めてゴール判定技術が導入された。今大会はドイツチームが優勝した。
▽2位：スアレス
ルイス・アルベルト・スアレスはウルグアイのサッカー選手で、ポジションはフォワード。試合でたびたび他の選手に噛み付くことから中国では「蘇牙」とのあだ名が付けられている。
北京時間6月25日早朝、W杯１次リーグD組の最終試合の後半、イタリアのディフェンダーのジョルジョ・キエッリーニとスアレスがペナルティーエリアでもみ合いとなり、スアレスはキエッリーニの肩に噛み付いた。キエッリーニは身を交わそうと倒れたが、スアレスも噛み付いたまま倒れこんだ。
翌26日、スアレスはFIFAによって、9試合の国際試合の出場禁止と4カ月以内のあらゆるサッカーに関する活動の禁止の処分を受けた。W杯史上で最も厳しい処罰となった。規律委員会のメンバーがこの処罰を下したのは、これまで2回にわたって噛み付き行為で処罰を受けたスアレスが教訓を得ていないと判断したためだ。
▽3位：寧財神
寧財神は、文学愛好者の陳万寧さんのペンネーム。北京に住む上海人。父は東北人で原籍は東北にある。華東理工大学卒業。中国のネット文学の第1世代のリーダー的人物で、ネット文学作者の3本柱の一人として知られる。インターネット上に発表した物語作品で早くから有名となり、2005年にはテレビドラマ「武林外伝」の総シナリオライターを務めた。同作品は大成功を収め、ネットユーザーの人気はさらに高まった。2007年にはテレビドラマの「前日談」となる舞台劇「武林外伝」を作った。2013年7月にはシナリオを書いた「竜門鏢局」が衛星放送され好評を得た。
だが今年、国際麻薬乱用撲滅デーの6月26日を目前にして、寧財神は薬物使用で公安機関の取り調べを受けた。事務所の引き出しからは覚せい剤が1袋と使用道具が見つかり、尿検査でも陽性が確認された。
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