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【北京のお気に入り】 他にはない光景が見られる胡同の散歩

【北京のお気に入り】 他にはない光景が見られる胡同の散歩 人民网日文版
2014-08-28
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导读:「胡同」(フートン)とは、中国・北京の旧城内を中心とした地域にある元・明・清代の頃から残る古い路地や町並みの

「胡同」(フートン)とは、中国・北京の旧城内を中心とした地域にある元・明・清代の頃から残る古い路地や町並みのことをいう。


かつて胡同は、北京に住む庶民たちの暮らしの場だった。しかし、07年の北京五輪を契機に胡同の再開発や観光地化が急速に進み、取り壊しで多くの住民たちが近郊の住宅へ移り住むとともに、観光客や若者向けのカフェやレストラン、バー、ショップなどが次々と新しく建てられた。現在我々が見ている胡同は、かつての姿とは大きく様変わりしたものだ。

今や胡同は、庶民から富裕層、若者から老人、地元の人から外国人までありとあらゆる層が混在する北京でも特別な場所となっている。

そんな胡同の散歩を「北京のお気に入り」として推薦してくれたのは、映画「リンダリンダリンダ」や「もらとりあむタマ子」などを手掛けた脚本家の向井康介さん(38)。

<推薦人のデータ>

向井康介さん

出身地徳島県


北京滞在歴 5カ月


●中国の食べ物で一番好きなもの

蘭州ラーメン


●好きな中国映画

ロウ・イエ監督「ふたりの人魚」


●中国を漢字一文字で表すと?


●中国(北京)に引かれた理由・中国の魅力

いつ何が起こってもおかしくないと思えるところがドキドキしますね


●中国に住んでいるからこそ、実感する日本への思い

やはり食は恋しくなりますねぇ。


●こちらに来て感じた中国人と日本人の違い

日本人は眼で話す 中国人は金で話す。


●中国にあって日本にないもの

土地


●中国人に見習うべきところ

細かいことでクヨクヨしないところ

ケンカしても翌日には忘れているところ

恩義につくすところ


●中国で暮らす中でこれまでの印象と変わったところ

話には聞いていましたが、格差がこんなに酷いとは……。

向井さんは、今年4月に文化庁の海外研修制度で北京を訪れ、地下鉄6号線の南鑼鼓巷駅に程近い胡同の中にある中央戯劇学院で中国語を学びながら、執筆活動を続けている。


――胡同は、やはり他にはない景色ですから、興味深いですね。S字型になっているような通りも多くて、一見複雑なんですけど、歩いていると何か目印になるような特徴のあるものがあって、それを一度覚えてしまうとこんなに簡単な構図はないという、そんな地域のような気がします。


散歩は、日本にいる頃から趣味でした。ただ、こっちでは中国語がまだそこまで話せないので、正直他にやることがないというのもあります。でも、歩きながら色々なものを見ていると飽きないですね。半裸のおじさんたちとか、一芸を持った物乞いの人とか、日本にはない光景が見れて物珍しいです。

大阪芸術大学の同級生だった山下敦弘監督とコンビを組み、数多くの映画の脚本を手掛け、活躍してきた向井さんがなぜ今北京にいるのか。実は、山下監督からもいまだに、「お前何のために中国に行ったんだよ」と不思議がられているのだという。

――文化庁の海外研修制度のことはすでに十数年前から知ってました。いつかこの制度を利用して海外に出て見たいと思いつつも、コンスタントに仕事をして、生活も安定していく中、なかなかそのタイミングが見つかりませんでした。

ただ脚本家としての仕事は順調でしたが、近年日本の映画界はベストセラー小説や人気漫画の映画化など観客の数が読める手堅い企画が増え、オリジナル脚本自体が以前と比べて減ってしまいました。そういう中で、僕自身も原作ものの脚本を手掛けることが多くなり、まるで自分が機械のネジになったような気がしてきて、もっとオリジナル性の高いものを書きたいという思いが強くなってきたんです。


そんな頃、私生活でも変化があって、海外に出るなら今しかないと思い、海外研修制度に申請することにしました。

直接的なきっかけは、2年前に初めて北京に来た時、ドアや仕切りのないニイハオトイレで、若い男の子が排泄しながら、スマホをいじっている姿を見て、中国って面白いなと思ったことかもしれません。

僕は隣にいるような面白い、変わった人に興味があるんです。自分にないような不可解な人に妙に惹かれる。そして、なんとか理解したいと思う。それは、きっと変わっていると思う人に向ける自分のリアクションや反応がすなわち自分自身の投射だからです。それが自分に跳ね返ってきて、自分自身を知ることになる。そういう意味では、中国に来たのも、外から自分や日本を客観視したかったというのがあるかもしれないです。

向井さんは今後の抱負を次のように語った。

――やっぱり北京に来て暮らせば暮らすほど、書きたいなとつくづく思うのは、日本と中国のカルチャーギャップなんです。それが今すごく面白いですね。北京に滞在してたった5カ月なんですが、すでに中国人に言いたいことやネタにしたいことはいっぱいあるんですよ。だけど、それを翻して、日本や日本人気質を笑いたいんです。そのために中国人を理解したい。

今は「だから日本人って」「だから中国人って」というような反日、反中の論調が多いですよね。番組やネットでもそういうことがさんざん流れています。どの論調もどこか上から目線なんです。そこを何とかユーモアという笑いで違うものにして、日本人も外国人も同じだと笑いたいんですよね。中国人を通して日本を茶化すことで、そういうところまで伝わるとといいですね。


詳細については「阅读原文」をご覧ください。


「人民網日本語版」


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开设于1998年,涵盖时政、社会、文化、科技等多领域的日语网站(http://j.people.com.cn/)
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