
アニメやマンガなど日本のエンターテインメントは、「クール・ジャパン)」と海外で評価されてきた。海外で大人気を博した一方、様々な問題も起こした。

日本のアニメで中国でも人気がある「クレヨンしんちゃん」がこのほど、インドネシア当局から“ポルノの要素”を帯びているとの扱いを受けた。
インドネシア政府の放送委員会(KPI)は、この日本のアニメ作品を「危険」の次にあたる「注意」と位置づけた。アガサ・リリー理事は、「一部のギャグシーンは、子供にとって下品で相応しくない。体の一部を見せる内容は完全なポルノとは言えないが、少しはそのような要素があり、結びつけられる」と指摘した。
KPIから警告された、クレヨンしんちゃんを放送している地元テレビ局は、「問題が懸念される」内容に対してはモザイクをかけるかカットすると表明した。
クレヨンしんちゃんの名物芸「お尻丸出し」、「ぞうさんの歌」は、インドネシアのテレビとは無縁になるかもしれない。


こういう羽目にはったのは、「クレヨンしんちゃん」だけじゃない。日本が誇る人気アニメ「ドラえもん」が、今年の夏からアメリカで放送されたが、登場人物ののび太は「Noby」、ジャイアンは「Big G」などとアレンジされるほか、お箸はフォークに、オムライスはパンケーキに、千円札はドル札に変更された。もちろん、ひみつ道具なども英語になって、「どこでもドア」は「Anywhere Door」、「タケコプター」は「Hopter」などとして描かれる。ちなみに「タイムマシン」は英語でも「Time Machine」。「どら焼き」は「Yummy Bun)」になる。まだ、「ピザ」も不思議に登場していた。どうやらお国柄や時代を反映するため、設定を変更したそうだ。
アニメの海外進出を加速している日本、文化的ギャップを押しのけてはいけないようだ。
「人民網日本語版」


