

8月、重慶、江蘇、浙江、河南の各地で女子大生を狙った性暴力、殺人事件が相次ぎ、社会からの関心が高まった。女性ホワイトカラーや女子大生は自分の身をいかに守るかに注目している。
中国最大のショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」では、護身グッズの売行きが好調だ。鄭州市では女性向けの護身術クラスも人気を集めているという。
▽護身グッズの売行き好調

タオバオで「護身グッズ」を検索したところ、1万件以上の商品がヒットした。防犯スプレーや防犯アラーム、護身用警棒、タクティカルペン、護身用ライトなど種類は様々で、いずれも飛ぶように売れている。
護身グッズを中心に扱うショップで尋ねたところ、防犯アラームの最近1カ月の売上件数は、1千件以上に達していた。店主は「最近は防犯アラームを購入する人が特に多く、以前と比べて2倍に達している。購入者は主に女性で、高齢者や子供のために買うという人もいる」と語った。
タオバオのデータによると、9月6日の時点で、過去30日以内の女性向け護身グッズの成約指数は前月比6600%増となっており、前年同期比の伸び率は1500%を超えている。
▽護身術のクラスも人気 問い合わせ相次ぐ

オンラインでは護身グッズの売上が伸びているが、オフラインでは女性向け護身術のクラスが人気を集めている。
武術スクールの担当者は「最近女性からの電話問い合わせが増えている。多くは夜勤の人で、毎日6-7件問い合わせがある。これまで生徒はほとんど男性だったが、最近は多くの女性が擒拿術(きんなじゅつ、関節技)などに興味を示している。最近発生した事件をきっかけに、女性が自分の身の安全に注意を向けてくれることを望む。特に夜勤の女性は、護身術を学んでおけば、いざという時に命が助かる可能性が高い」と指摘した。
▽ネットや大学でも護身術
ネット上でも護身術のコツに関する内容が広まっており、動画を通じて独学するという人も少なくない。
上海工程技術大学では9月6日、新入生の軍事訓練が始まった。今年は例年とは違い、軍事訓練の内容にこれまでの国防教育、姿勢・隊列訓練などのほかに、実用性の高い護身術、サバイバル術、医療・救護などのプログラムが取り入れられ、学生から歓迎されている。学生や保護者は、「今後も、護身術を軍事訓練の内容として長期的に取り入れて欲しい」としている。
「人民網日本語版」


