
「ダブル11」(11月11日)を控える中国では、各ネットショッピングサイトなどがキャンペーンを大々的に実施して盛り上がる。

◎宅配便5億個超を予測
年に一度の宅配業務最盛期が訪れる。国家郵政局は、今年の「ダブル11」(11月11日-16日。11日の独身の日に合わせてECサイト各社が割引セールを繰り広げる)期間中に宅配業務がピークを迎え、宅配便取扱量は昨年同期比5割増の5億個を超え、1日の取扱量は最高で昨年同期比38.5%増の9000万個に上ると予測している。
この商戦を宅配業者はてぐすを引いて待ち構えている。物流会社・菜鳥網絡の情報によると、取扱個数の増加に対応するため、各宅配業者は従業員を25万人以上増員させ、100カ所余りの物流センターを拡大、作業スペースを185万平方メートル拡張し、幹線車両も1万2千台以上新規購入したという。さらに、宅配業者は高効率の物流資源である航路の陣取り合戦をも繰り広げている。
◎「ダブル11」の商機に海外ぜいたく品も参入
ぜいたく品を取り扱うネット通販企業も、「ダブル11」(11月11日)の商機に次々参入している。ぜいたく品通販サイトの走秀網がこのほど明らかにしたところによると、すでに数カ月前にバイヤーの一団が海外に出かけて人気のぜいたく品新商品を大量に買い付けており、「ダブル11」の日のショッピングシーズンにネットで価格を抑えて販売する予定だという。
同サイト関連部門の責任者によると、同サイトに加盟する世界のサプライヤーの多くが中国には「ダブル11」という通販の商機があることを知っており、「ダブル11」の販売促進競争に喜んで参入し、通常よりも高い割引サービスをうち出す予定だ。
◎「ダブル11」のネットショッピング 本当は節約できるか
「独身の日」(11月11日)をめぐって、シニアバイヤーたちが節約術を滔々と述べ立てているが、消費意欲の爆発や通販業者の角突き合わせるような競争がさまざまな弊害をもたらしている。角度を変えてみると、独身の日は節約や環境保護に反することであふれかえっている。
▽不要なものを買うのはただの浪費
▽時間コストはどれくらい?
▽環境保護に反することが続いている
◎冷静になりつつある今年の消費者
メディアの報道によると、今年は電子商取引(B2C)において、「天猫」と「京東商城」の一騎打ち状態となっていることもあり、例年ほど盛り上がっていないという。
一方、消費者も、ここ数年の間に経験を積んだ。特に、価格を比較してくれるソフトなどが登場したことや、ネットショップと価格が同じであることを売りにする実店舗が登場したことで、消費者が冷静になっている。
「人民網日本語版」


