
ブラックフライデー(英語: BlackFriday)は米国で感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことである。正式の休暇日ではないが休暇になることが多く、伝統的に一年で買い物が最も行われるクリスマス商戦(ホリデーシーズン)の開始の日である。また、ブラックフライデー当日は感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セール日でもある。
1961年ごろからフィラデルフィアで始まり、1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉で、当日買い物客で道路が混むのでそう呼ばれているが、小売業者が儲かり黒字になるという意味も含まれている。
米国のクリスマス商戦の初日である「ブラックフライデー」が、今年は通販業者によって中国にも導入されることになった。
◎アリババ 海外拡張戦略を加速 過去最大の販促活動

アリババ(阿里巴巴)は24日、まもなく訪れる米国の年末商戦初日「ブラックフライデー」をにらみつつ、「支付宝」(アリペイ)プラットフォームで、今月24日から12月1日まで、海外通販の利用者に6千万元(1元は約19.2円)のキャッシュバックを行うことを明らかにした。これにより利用者は海外通販の体験チャンスをより多く手に入れることになる。アリババによれば、これは米国の年末商戦をめぐって展開する過去最大規模の販売促進活動で、中国国内の利用者は天猫国際、淘宝全球購、一淘海淘などのアリババ系プラットフォームでキャッシュバックサービスを受けることができるという。
アリババは海外業務を展開するため、ショッピング体験や決済などの面で布陣を敷くのを加速させてきた。20日には支付宝が海外直接購入サービスをうち出すと発表し、海外通販の操作プロセスをこれまでの10数段階から3段階へと簡略化した。現在、米国の4大デパート(メイシーズ、ブルーミングデールズ、サックス・フィフス・アベニュー、ニーマン・マーカス)やアンテイラー、エアロポステールなどのファッションブランドが、他社に先駆けて支付宝の海外通販直接購入サービスへの支援をうち出している。年末商戦期間中、利用者は支付宝が提供する海外通販のキャッシュバックを利用して、これらの店舗で買い物することが可能だ。
◎アマゾンがアリババに対抗

アマゾン中国法人は北京時間の28日に「海外ショッピング祭」をうち出し、アリババ(阿里巴巴)もこれに対抗して決済サービス「支付宝」(アリペイ)を通じた海外通販利用者へのキャッシュバックを行うという。
アマゾン中国は北京時間の28日午前9時からアマゾン海外ショッピング祭をスタートすると発表。中国の消費者がアマゾンの海外通販プラットフォームを利用して、海外の消費者と同じようにブラックフライデーの優遇サービスを受けられ、海外の80万点近い商品のうち4万点以上が50~70%引きになる、という形でクリスマス商戦に参入することになった。
◎懸念も
業界関係者は、「(ブラックフライデーは)海外版「ダブル11」(11月11日、ショッピングイベント)とみなされているが、宣伝の勢いも、消費者の認知度も、はたまた店舗の参加数も、ダブル11には遥かに及ばない」と指摘する。それにブラックフライデーとダブル11は時期が近く、中国の消費者の買い物熱がこれほど短期間に2回ものピークを迎えることはあり得ない。ネットショッピングの達人たちにたずねてみたところ、多くの人が「ブラックフライデーで海外通販に手を出すつもりはない」と回答。達人たちは、現在の海外通販はサービスが未熟であり、選択可能な商品、物流配送のペース、返品や交換などで足りない点がたくさんあるということを主な懸念として挙げた。
「人民網日本語版」


