

中国北京白石橋の外文文化創意園には、パンダの生活を24時間ネットで生中継するパンダ専門のネットテレビチャンネル「パンダチャンネル」が開設されている。ユーザーを熱狂させ、大量の転送と熱い議論を巻き起こしているパンダの動画は毎日ここから発信されている。
同チャンネルは、中国のネットテレビ局「中国生中継」運営センターで運営されている。同チャンネルの創設者の1人で、ゼネラルディレクターを務める朱啓良は、「パンダチャンネルの開設から2年、いくつもの分野で先駆的な業績を残してきた。例えば、24時間マルチチャンネル高画質生中継配信を行い、中国のパンダチャンネルの中で最も映像の種類が豊富なチャンネルとなっているほか、全国で飼育されているジャイアントパンダ300頭のうち3分の1のパンダの様子がここで視聴できる。毎日の訪問者数は10万人に達し、そのうち海外のユーザーが全体の3分の1を占めている。海外メディアのパンダに関する番組とも最も多く提携している」と語る。

しかし、人々がこのチャンネルにより注目しているのは、「中国の物語」を伝えることができるという点だ。
同チャンネルの運営マネージャーを務める李楊氏にとって、この2年間で最も印象深かったのは、日本の横浜市在住のユーザー、吉田香栄子さんのエピソードだという。「吉田さんは、2013年8月、パンダチャンネルが開設されたばかりの頃に、同チャンネルのユーザーとなった。吉田さんは、頻繁にスレッドを立ち上げ、メッセージやコメントを残してくれた。最も印象深いのは、この2年間で吉田さんの中国語のレベルが急速に向上したことだ」とし「吉田さんのパンダへの愛情は心からのもので、例えば、日本の雛祭りの日には、パンダチャンネルのネット伝言板に写真を投稿し、『いつからパンダの子供たちもこの祭日を過ごせるようになるのかな?』という温かいコメントを投稿した」と語る。

商品ゼネラルディレクター湯暁亮氏によると、パンダチャンネルのユーザーを分析したところ、ユーザー数3万人のうち約3分の1が外国人で、最も多いのは米国人、次いで日本、オーストラリア、カナダ、シンガポール、アイルランド、英国人の順になっているという。海外ユーザーの年齢構成は30歳以下が絶対的多数で、全体の7割を女性が占めている。湯氏は、「我々はパンダチャンネルを通して、世界に向けて真実の四川、真実の中国西南地域の姿を伝えたい。そしてさらに重要なのは西洋諸国のメディアが一方的な色眼鏡で見た中国のイメージとは異なる、真実の中国の姿を伝えたいと願っている」と語る。

パンダチャンネルが正式に開設されると、テレビ朝日から連絡が入り、放映権の契約を結ぶことになった。その後、テレビ朝日は日本全国でパンダの短編動画を放映し、視聴者の熱烈な反響を巻き起こした。今では、ますます多くの海外有名メディアがパンダチャンネルに注目するようになっている。データによると、パンダチャンネルが2014年、海外に向けて配信したパンダの動画数は約200本を超えている。これらのパンダの動画は、BBC、CNN、ABC、英スカイテレビ、ロシアのチャンネル1、ドイツのドイチェ・ヴェレ、カタールのアルジャジーラ、日本のフジテレビ、韓国ソウルテレビなど海外有名メディアを含む計1144チャンネルに1万回以上使用された。
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