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【世界読書デー】読書に時間を

【世界読書デー】読書に時間を 人民网日文版
2015-04-23
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导读:2015年4月23日は世界図書・著作権デー(世界読書デー)だ。この日、世界各地では様々なイベントが行われ、読

2015年4月23日は世界図書・著作権デー(世界読書デー)だ。この日、世界各地では様々なイベントが行われ、読書を重視し、読書を生活習慣にすることが呼びかけられる。

生活テンポが速まり、科学技術が日進月歩で進化するのにともない、人間は徐々に静かに読書する時間を失っている。読書と言えば人は「忙しくて時間がない」と答えるだろう。読書に残された時間はいったいどのぐらいあるのだろう。それぞれの人にそれぞれの答えがあることだろう。

【中国 成人の読書率が58%に】

中国新聞出版研究院が取りまとめた「第12回全国国民読書調査結果」が20日、北京で発表された。2014年、中国の成人の読書率は58.0%、デジタル化された書籍の読書率は58.1%、各種メディアを介した読書率は78.9%。これら3タイプの読書率は、程度の差はあるものの、軒並み上昇した。

このうち上昇率が最も高かったのは、デジタル化された書籍の読書率で、2013年比8ポイント上昇した。新興メディアの中では、携帯端末による閲読時間が顕著に増加、微信(WeChat)を通じた閲読時間は、1日1人あたり平均14.11分に達した。


微信が読書の主要な手段となっている

第12回全国国民閲読調査に今回初めて無料メッセンジャー「微信(WeChat)」の閲読が盛り込まれた。調査結果によると、中国の成人のうち、携帯を使って文章などを閲覧している人は、1日に2度微信を閲覧し、その長さは1日平均約40分だった。

微信閲覧の主な目的はチャットやモーメンツのチェックで、共に80%以上。その他、「ニュースを読む」72.9%、「モーメンツに投稿された文章を読む」67.1%、「各種公式アカウントから定期的に送られる文章を読む」が20.9%だった。

北京大学情報管理学部の王余光教授は、「世界の図書館は以前、『世界の至る所に本がある』という理想を掲げていた。しかし、その理想は21世紀になっても完全には実現していない。現実はというと、携帯の普及率が書籍を上回っている。そのため、携帯を利用した読書や微信の閲覧などを通して、その理想を実現するほうが容易だろう。図書館の普及率が依然として非常に低いという現状において、このような方法が、図書館不足をある程度補ってくれる」との見方を示す。


【世界読書デーにお奨め】


「菊次郎とさき」 北野武


映画「HANA-BI」「座頭市」などで世界的に有名な北野武監督は、これまで一貫して暴力美学を描いてきた。しかし、クールな監督としての顔を持つ北野監督が両親を語る時、途端にユーモアや愛情がにじみ出る。北野武が両親を語った自伝的小説「菊次郎とさき」の中国語版がこのほど訳林出版社から出版された。同著は、冗談や時には罵詈雑言を交えた口調で、両親と過ごした時間を綴(つづ)っている。1947年に東京の貧しい家庭で生まれた北野武は、「貧乏な家庭に生まれた子供の幼年時代の光景はどこも似ている。読者がこの本を読んで自分の家族のことを思い出してくれたら、非常に嬉しい」と語っている。


「女のいない男たち」 村上春樹

2014年4月に日本で出版された村上春樹の最新短編小説「女のいない男たち」は、村上春樹が「東京奇譚集」から9年ぶりに短編小説に回帰した作品。同短編集が325日、中国のオンラインショップと書店で同時発売される。

村上春樹は全6編からなる同短編集について、音楽で言えば「コンセプト・アルバム」(まえがき)に相当する短編集だと語っている。まさに村上春樹自身が小説のまえがきで綴(つづ)っているように、短編6編すべてが、「女のいない男たち」というコンセプトを巡って展開されていく。登場人物はすべて、自分にとって特別な女性が去ってしまった、あるいは去ろうとしている男性ばかりだ。若者の喪失感や焦燥感に重きが置かれていた早期の短編とはこの点が異なる。

村上春樹の御用達翻訳家である林少華氏はこれまで40作品を超える村上作品を手掛けてきた。今回の新作短編集の翻訳者の一人でもある林氏は、「今回、村上春樹氏の文体に改めて心服させられた。内省的で、含蓄がありながら優しさが失われていない。奥深く、捕えがたい内容にもかかわらず、薀蓄や質感が失われていない文体に再度感動させられた。一つの比喩を用いて表現するとしたら、私は自分がまるで年老いた木工職人のように感じる。久しぶりに斧やのみを手に取り、芳しい原木の香りを放つ木版を前にして、身体の中からふつふつと快感が湧き出てくるようだ」と語った。

「風が強く吹いている」 三浦しをん

村上春樹氏はマラソンは文芸であり、一人での自分との対話だと語っている。別の日本人作家の三浦しをんにとってマラソンは情熱であり、青春の思い出でもある。

三浦しをんが6年かけて書いた小説「風が強く吹いている」が1月に中国に上陸する。同作品は日本の新世代の作家、三浦しをんの代表作の一つで、同国で長い歴史を持つ箱根駅伝をテーマに寛政大学の学生らが住むアパート「竹青荘」に住む10人がゼロから「箱根駅伝」を目指すストーリーだ。同作品は同名の映画にリメイクされている。

「これほど大変で苦しいのに、なぜマラソンをあきらめないのか?全身の細胞が強い風を受ける感じを求めているからだ」。作品中のこのセリフは三浦しをんが伝えたかったマラソンの真髄と言えるだろう。


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