
2011年3月11日の東日本大震災では、1万8000人以上が死亡した。それから4年が経ったが、今なお23万人が避難生活を送っている。未曾有の被害をもたらした東日本大震災は、多くの日本人の心に「傷」を残した。
東日本大震災から4年、写真で振り返る「記憶」
原発事故被災地 廃墟に芽吹く新しい命

原発事故は今も、現れては消える霧のように、福島の人々の心に影を落としている。
最近、「福島」が再びマスコミの注目を集めるキーワードになっている。その理由の1つは、2月28日、初来日した英国のウィリアム王子が、日本の安倍晋三首相と共に福島を訪問したことだ。
ウィリアム王子は福島県郡山市の磐梯熱海温泉の老舗旅館にて一泊し、日本側は福島県産の食材を使用した日本料理と温泉でもてなした。日本が被災地にウィリアム王子を招待した目的は、「復興に立ち向かう東北を世界にアピール」することだ。福島への風評被害を払拭するための、日本政府の尽力がうかがえる。安倍氏は2013年の所信表明演説でも、「毎日官邸で福島産のお米を食べている」と述べ、「安全でおいしい福島の農水産物を、風評に惑わされることなく、消費者の皆さんに実際に味わってほしい」と呼びかけている。
原発事故により、福島の復興の道は非常に険しいものとなった。原発事故の処理はすでに3年以上続いているが、原子炉や核燃料の冷却に使われた汚染水の処理が大きな課題になっている。福島への風評被害は今も、いたるところに存在する。「福島行き」の拒否、「福島県産の食品」の拒否、「福島出身者」との結婚拒否……
この意味では、福島の痛みは今も続いている。福島の苦しみが終わりを告げるのは、まだ遠い先のことだ。復興再建を実現する道において、日本政府と国民は依然として多くの深刻な課題に直面しているが、被災各地で復興街づくり事業が本格化し、地域再建を支える新たな建築物やインフラが、徐々にその姿を現しつつある。廃墟に新しい命が芽吹いている。
日本各界からの声

宮城県名取市閖上地区
東日本大震災から4年が経過した11日、日本女優の大島優子、サッカー日本代表の長谷部誠らがツイッターやブログを通じて、完全復興を願う声を発信している
■大島優子(女優)
「今日は心と身体がとても重みを感じています。未来を生きる者として、この重みを感じ、ひとつひとつ刻む時を大切にしたいと思います」
■長谷部誠(サッカー日本代表)
「日本大震災から今日で4年。まだ仮設住宅で生活をしなければならない方々も沢山いらっしゃいます。故郷に戻れない方々もいらっしゃいます。心に深い傷を負った方々もいらっしゃいます。被災された方々の思いを理解する事など到底出来ません。気持ちに寄り添うというようなわかったような言葉も到底言えません。(中略)震災以降被災地の方々からお手紙をいただく事があります。『私達も頑張るので長谷部選手も頑張って下さい』『長谷部選手のサッカー頑張っている姿に勇気をもらいます』そう言って下さる方が一人でもいる限り、自己満足でもいいから自分に出来る事をしようと思えます。僕にとって、今日3月11日はそう強い決意を持たせてくれる日でもあります」
■藤原紀香(女優)
「あの日から4年経ちます。この日本で、多くの尊い命が失われた日。まだ仮設住宅に住まざるをえない状況の人々も多くて、いまだ故郷に帰ることのできない皆さんがたくさんいます。忘れてしまうことが一番こわいこと。いまの東北を、また皆さんにお伝えしますね。風化させないために、私も自分にできる最大のことを続けていきながら、みんなに喜んでもらえるよう、しっかりお仕事もがんばりますよー」
■小室哲哉(音楽プロデューサー)
「ぺヨンジュンさんの声がけで結果、ほほえみのちからという曲が完成したのは6年前くらいかな。そして3/11。歌詞はなにか、多くの人が同じ想いを持つときは同じ気持ちを描くのかなと音楽家のはしくれとして思う。9/11のときも。音楽はときにSNSのさきがけだろう」
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