

とんでもない誤訳はいつでも笑い話になる。香港のあるネットユーザーが英語や日本語の翻訳があまりにもひどいレストランのメニュー写真をネット上に投稿したところ、多くのネットユーザーから「誤訳のバイブルだ」とからかう声があがっている。
このメニューは、楽富美食広場内のラーメン店のもので、メニューには中国語の下に、英語と日本語の対訳が記載されている。しかし、英語と日本語に翻訳されたメニューは間違いだらけで、豚骨スープの英訳は「Dolphin soup」、日本語訳は「イルカスープ」と書かれており、ネットユーザーからは「残忍だ」という声が上がっている。また、「日式蒸蛋」の日本語訳は「日本人卵」とあり、これもネットユーザーから「日本人が生んだ卵のこと?」と突っ込まれている。正しい翻訳は、「茶碗蒸し」だ。
メニュー上の「滑蛋」(卵とでんぷんで溶いたあんかけ)の英訳は、中国語のピンインをそのまま使った「Huadan」と訳され、大和七味牛肉の英訳も中国語のピンインをそのまま使って、「Japan Qiwei Beef」とある。「日式什菜」にいたっては、さらに理解不能なものになっており、英訳は「What Shavings」、日本語訳は英語から日本語に直訳されて、「什麽削」となっている。日本人が見ても、この言葉の意味は全く見当がつかないだろう。

香港人の間で広く知られている「和牛」という言葉も、このメニューでは、「日本大和牛肉」と書かれている。大和の意味は、もともと「日本」を意味するので、意味がダブっている。英語名もまた直訳され、「Japan and Japan Beef」となっている。これを見たネットユーザーからは、「噴飯ものだ」というコメントや、「この店は、完全に香港人の外国語能力をなめている」と指摘する声が上がっている。
このラーメン店「厳打製麺所」を12日の午後に訪れると、壁にかけられた大きなメニュー看板の英語と日本語のメニュー部分はすでに覆い隠されていた。店主の林さんによると、このメニュー看板は広告会社が製作したものだという。林さんは、「メニューは、自分たちで適当に訳したのではなく、外部の広告代理店に頼んで製作してもらったものだ」と説明し、「あまり学がないので、よくわからなかった」とやるせなさそうに語った。
林さんによると、メニューの英語と日本語の表記を覆い隠したのは、ショッピングセンターからの要求によるものだ。12日に、ショッピングセンターから派遣されてきた人に誤訳の英語と日本語メニューを覆い隠すように頼まれた。テーブルの上の小さなメニューの英語と日本語訳はまだ覆い隠されていない。ショッピングセンターからメニューを覆い隠す理由については聞かされていないという。
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