

現代人は常に急いでいるというイメージはないだろうか。遅刻しないために早歩きし、ファストフード店では食事を大急ぎでかきこむ……。常に耳の横で「早く、もっと早く!」との呪文にかけられているようだ。
中国には、「人生腹八分、花は九分咲きが美しい」という言葉がある。つまり、何事も全力投球でするのではなく、少しの力を残しておいたほうがいいということだ。この考えは、台湾や日本で流行している「0.8ライフ学」と共通する。
心臓が0.8秒に1回鼓動するというのが、健康な体の状態。「0.8ライフ学」というのは、生活のリズムの早い日本で提唱されている新理念で、全てを全力ではなく、80%の力でし、残りの20%の力は、融通を利かせたりするための余力として残しておけば良いという考えだ。その合言葉は、「生活において頑張ることも必要だが、ゆとりはもっと必要」。
「0.8ライフ学」の具体的な内容は以下の通り。
実際には、「 0.8ライフ学」の学術名はないものの、中国の健康教育専門家も頻繁に同ライフスタイルに言及している。
完全主義者は肺の病気にかかりやすい
肺の病気を患う人は、「完全主義者」である傾向にある。他の人に対しても、自分に対しても、高い要求を持ち、中国医学で言う「気の運動」を全て「完璧に物事を行う」ことに使ってしまうと、肺の病気にかかりやすいのだ。簡単にいうと、いろんなことを「気にしすぎてはならない」のだ。特に他の人が言うことを気にしすぎてはならない。自分の生活のことをはっきり理解しておかなければならない。
心臓を模範として仕事を
心臓の重さは、体重の0.5%にも満たない。しかし、血液を全身に送るという重責を担っている。心臓の役割は大きく、休むことも、疲れることも知らずに働き続けていると考える人も多いかもしれない。しかし、実際には心臓は賢く働いている。通常、心拍数は1分間当たり70回で、心周期は0.9秒。うち収縮(仕事)は0.3秒、弛緩(休息)は0.6秒で行われる。つまり、3分の2の時間を休息に当てているのだ。これは、仕事の8時間制に相当する。夜間の睡眠時になると、心拍数は1分間当たり50回に減少し、心周期は1.2秒になる。そして、収縮は0.3秒のままであるのに対し、弛緩(休息)は0.9秒に増加する。つまり、4分の3の時間を休息に当てているのだ。これは、6時間制の仕事に相当する。このように、心臓は、仕事と休息のバランスを見事に取っている。しかし、心臓を模範にした生活を送ることができている人はどれほどいるのだろう?
【番外】日本発「断捨離」が2014年中国十大流行語にランクイン
本微信号内容均为人民网日文版独家稿件,转载请标注出处。

