
7月13日は陰陽五行説に基づく選日の1つ「三伏」(さんぷく)の初伏(しょふく)に当たる。専門家によると、夏の最も暑い時期となる「三伏」の期間が今年は昨年より10日多い40日になる。 天気がますます暑くなる中で、エアコンの使用や外出を控える以外に、どんな「夏を乗り越える武器」があるだろう。
暑さ対策にいい食事
夏は消化機能が低下するため、油の少ないあっさりした、消化しやすい食べ物が適している。頻繁に水分、塩分、ビタミンを補給することに注意が必要だ。
苦い食べ物で夏バテ防止

最も適した野菜は、苦味のある野菜だ。中医学によると、夏は気温と湿度が高く、腎臓、脾臓、胃の調子が悪くなるため、不快になりやすい。苦い食べ物は口の渇きなどを解消し、脾臓を強くし湿気を取り払い、体のバランスを整える。現代科学によると、苦味のある野菜には、熱を取り払い、ストレスを解消し、集中力を高め胃を養ってくれるアルカロイド、アミノ酸、ビタミン、アルカリ物質が豊富に含まれる。ニガウリ、苦菜、クキチシャ、セリ、タンポポ、蓮の実、ユリなどは、夏に適した食材だ。
瓜類を食べて、体温を下げる

中国医学の観点から言えば瓜類の多くは熱を下げて水分を補い、毒素の排出を助け、体温を下げるためによい食べ物だ。現代の栄養学研究によると、多くの瓜類は水分含有量が90%以上あり、様々なミネラルやビタミンが含まれ、夏に失われがちな多くの水分や栄養を補うことができる。
体温を下げてくれる 鴨の料理が最適

アヒルは水禽で、中医学の治療の原則によると、体内に熱を持ち「上火」しやすい人に適している(低熱、虚弱、少食、便が乾燥、水ぶくれなど)。
トウガンと鴨の煮込み料理は夏の最適の料理といえる。トウガン自体は味がほとんどないものの、その他の食材の味を吸収して、自身の味を際立たせることができるという特徴がある。加えて、トウガンは体温を下げる効果があるため、暑さの厳しい夏には、暑さ対策として、多くの主婦が料理に使う。鴨は普段食べている物によりその肉の味も変わる。水中の微生物を食べて育った鴨の肉は、人工的な餌を食べて育った鴨の肉よりおいしい。
適した調味料は酢

夏に最も適した調味料は、酢だ。酢は胃酸の濃度を高め、消化吸収を助け食欲を促進する。また高い殺菌効果を持ち、腸チフスや赤痢などの伝染病を予防してくれる。酢は疲労を和らげ、精力を維持してくれる。
最も暑さによい食品:緑豆

緑豆のスープは熱を冷まし、解毒や渇きを止める効果がある。緑豆の栄養は豊かで、経済的かつ栄養の高い豆類だ。緑豆のスープは中国の民間で伝統的な暑さ対策の品だ。スープには様々な造り方や味があるが、代表的なものにハトムギの実と緑豆のスープ、ゆりの根と緑豆スープ、かぼちゃと緑豆のスープ、昆布と緑豆のスープなどがある。専門家によると、冷えやすい体質の人は多く飲まない方がよい。飲みすぎると、下痢や消化器官の免疫力低下をもたらすおそれがある。
温かいお茶で涼しさをもたらす

温かいお茶を飲むと、人の血液の循環が促進され、皮膚表面の熱放散が高まり、人体は涼しさを感じる。
夏を乗り越えるなじみな「武器」
うちわで扇ぐ

うちわで扇ぐと人体表面の空気の流動を加速し、人体表面の汗の蒸発を速める。汗は蒸発する時に熱を吸収するので、涼しく感じる。エアコンのきいた室内では空気の循環が遅く、室外との大きな気温差でカゼなどをひきやすい。うちわの方が健康にも環境保護にもよいと言えるだろう。
昼寝

夏は昼が長く、夜の睡眠時間が短くなる。また日中の気温が高いため、適度に昼寝して疲労を回復するのがよい。昼寝は人間の心身の状態や記憶力にもプラスの効果を持つ。夏の日中に昼寝をすることは、身体能力の回復によい。
爽やかな美景を観賞

夏至が過ぎ、華麗に咲き誇っている蓮の花の上で餌を探しているスズメの姿は、暑い夏に爽やかな美景をもたらした。
中国ならではの暑さ対策
プールでマージャン

去年、気温の上昇に伴い、各都市で水上麻雀大会が開かれた。参加者は涼しいプールの中で麻雀を楽しむと同時に、水の涼しさも楽しんだ。
「氷の鍋料理」を味わう

鍋料理の特色は辛さや熱さだが、重慶市民の李磊さんは独特の新しい「氷の鍋料理」を開発して特許を申請している。暑い中で冷たい氷が溶けてゆくのを味わうお客は、「氷と火の両方」を体験することになる。「氷の鍋料理」は事前に準備した氷とスープの素や具材を一緒に茹でて食べるもので、鍋の中の大きな透き通った氷の塊が全体の温度を下げ、食べても熱すぎることを防ぐ。
大学寮の暑さ対策 ペットボトルでウォーターベッドを作成

2.2リットルのミネラルウォーターのペットボトル80個以上をきちんと並べ、上に2枚のござを敷けば、不思議な「ウォーターベッド」の誕生だ。大学生の袁さんが体験したところによると、この「ウォーターベッド」は柔らかく快適で、寝ると背中が涼しいという。
知識:「入伏」は冬の病気を治すのに適切な時期
夏の最も熱い7月中旬から8月中旬にある「三伏」(今年は中伏が28日、末伏が8月7日)の頃は、気温・湿度が高く、気圧が低く、風がほとんどないというのが特徴。この酷暑の時期は、中国医学からすると「冬の病気を治す」のに適した時期となる。この時期はさっぱりした物を中心に食べ、イライラしたり、晩く寝て速く起きるという生活習慣になったりしないよう気を付けなければならない。また、長時間クーラーをかけた部屋で過ごさないことが、夏の時期に心を整える秘訣だという。
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