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【時事】宮崎駿氏「侵略戦争は完全な間違い、反省しなければいけない」

【時事】宮崎駿氏「侵略戦争は完全な間違い、反省しなければいけない」 人民网日文版
2015-07-15
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导读:世界的なアニメ映画監督・宮崎駿氏は13日、東京郊外にあるスタジオ・ジブリにて外国特派員協会の会見に応じた。

世界的なアニメ映画監督・宮崎駿氏は13日、東京郊外にあるスタジオ・ジブリにて外国特派員協会の会見に応じた。


宮崎氏は質疑応答で、記者から70年前の戦争についてどう思うか質問され、「あの戦争に至る前、どこで止められたんだろうとよく考える。そうすると、だんだん遡っていって、ついに日露戦争、日清戦争に至る。これは結局、東アジアにヨーロッパが来て、大砲で開国を迫ったことによる、"文明の衝突"から始まった。でも、それを言っていると、責任が曖昧になってしまう。やはり、やっていけないことはやっていけいないんだということでしかないんじゃないか。他国を自国のための犠牲にして侵略することは、絶対やってはならない。どんな理由をくっつけても、どんなに美化しても美化しきれない。その原則だけは絶対守るべき。侵略してはいけない」と述べた。


安倍首相がまもなく発表する戦後70年談話に関して、宮崎氏は「私はあの侵略戦争は完全な間違いで、多大な損害を中国の人々に与えたことについて深く反省していると明言しなければならないと思っている。あらゆる政治と関係なく、この日本は長期に渡る、大陸における愚劣な行為について深く反省しなければいけないと思っている。それを忘れたがっている人がいっぱいいるが、忘れてはいけない」と語った。


宮崎氏が長編映画の製作からの引退を表明した後、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設阻止を目的に設立された「辺野古基金」の共同代表に就任したことは、注目を集めた。記者会見でも、沖縄の問題について質問が上がった。宮崎氏は共同代表を引き受けた経緯について詳しく語ると共に、「普天間の基地は移転しなければいけない。辺野古を埋め立てるのはいけない」と強調したほか、「沖縄は、日本と中国が両方仲良くするところになるといいと思う」と述べた。


宮崎氏はこのほか、日本社会に時代の流れに逆らう様々な現象が出現している根本的な理由として「歴史というものに対する感覚がひどく鈍くなっていて、それがこの国に蔓延している。日本は冷戦が終了したあと、はっきりとした根拠、つまり保守と革新を分ける根拠を失い、その再建がまだできていない」と指摘したほか、「15年に渡る日本の戦争は、惨憺たる経験を日本人にも与えた。この経験は、多くの、つまり私たちのちょっと上の世代にとっては忘れがたいこと。平和憲法というのは、今の若い日本人には通じないくらいの大きな力を持っていた」と述べた。


引退後の生活について、宮崎氏は「以前と何も変わっていない。ただ来る時間が30分ほど遅くなり、帰る時間が30分ほど早くなった」としたほか、「今、私が作ろうとしている作品は、小さな毛虫の話。小さな毛虫が葉っぱにくっいている生活を描くつもり。生命の本質的な部分に迫ったほうが、アニメーションとしては表現しやすいのではないかと思っている」と述べた。


「反日」のレッテルを貼られた宮崎駿氏

宮崎が2013年に監督した新作「風立ちぬ」が日本で上映された時、日本メディアの取材に答えて、領土問題は歴史上ずっと戦争により解決されてきた、このため(戦争を回避するには)争議を棚上げするしかないと述べ、また中国ともよい友人となることがよいと語った。


台湾地区の「中国時報」によると、宮崎監督は第2次世界大戦を「愚かな戦争」と語っている。子ども時代、大人たちが中国での日本軍の悪行を堂々と語るのを聞き、自分は「とんでもない事をした」国にいると感じ、「心から日本が嫌いになった」と語っている。


また、2013年7月26日に韓国メディア向けの記者会見では、宮崎氏は、「東アジアはすべて仲が良くなければならないと思う、中国や韓国、日本は互いに戦ってはならないと思う」という考えを示し、慰安婦の存在については、「第2次世界大戦当時の日本政府は日本人をあまり大事にしていなかった。当然他国の国民も大事にできなかった」と語った。また、「日本は早くに慰安婦の問題を解決するべきだった。日本は韓国と中国に謝罪するべきだ」として、「慰安婦問題は、それぞれの民族の誇りの問題なので、日本はきちんと謝罪してちゃんと賠償すべきだ」という考えを明らかにした。


しかし、「風立ちぬ」と宮崎氏の一連の発言が右翼から批判を浴び、「反日」のレッテルを貼られた。「読売新聞」の報道によると、韓国の記者会見の翌日、宮崎氏が取締役を務めるスタジオジブリの公式サイトに2000を超えるコメントが投稿された。このほとんどが宮崎氏の言論を批判する攻撃的なものだった。日本のメディアによると、宮崎氏の言論は「大きな災いをもたらす」もので、スタジオジブリがこの言論に加担したことは「非常に愚かなことだ」と批判した。


作品の一貫したテーマとなってきた「反戦」

「風立ちぬ」の初日を前日に迎えた夜、宮崎監督はスタジオジブリが発行している小冊子「熱風」にある文章を発表した。文章で、宮崎監督は物心ついた時には敗戦がもたらした暗い影を感じ始め、愚かな戦争を起こした祖国を恥ずかしいと感じてきたことや、特に日本が中国大陸で行ったひどい暴行を知って、「馬鹿なことをやった国に生まれてしまったと思って、本当に日本が嫌いだった」ことを明らかにしている。


宮崎駿監督の多くの作品には戦争の痕跡が見られる。多くの少年と同様に、宮崎監督は小さい頃からとりわけ武器が好きで興味を持っていた。宮崎アニメ作品にもいつも戦争シーンが登場する。


「風立ちぬ」の主人公次郎のキャラクターには宮崎監督の多くの心血が注がれている。劇中の次郎は飛行機を純粋に愛する少年だが、戦争中という時代背景の中、戦闘機を設計するしかなかった。宮崎監督は、「次郎を通じて、観客は戦争中に日本の国民がどのような重圧を受けたのかを感じることができる」として、「この国はこんなにも混乱していた」と語っている。


アニメに反戦のテーマを盛り込むほかに、宮崎監督は生活面でも反戦を徹底している。1960年代、宮崎駿監督は戦争反対のデモに幾度も参加し、日本が新たに武装することについて抗議してきた。2003年、宮崎監督は「千と千尋の神隠し」で第75回アカデミー賞で長編アニメーション賞を獲得する。しかし、米国がイラク戦争を始めたことに抗議するため、宮崎監督はアカデミー賞授賞式に参加することを拒否した。また、インタビューを受けたり、文章を発表する際には、かならず民族主義に対する批判を表明してきた。日本を批判し、戦争に反対する宮崎監督は恐らくいまだに戦争の暗い影から抜け出していないのだろう。


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