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【社会】中国の職場で見られる「29歳現象」 戸惑い、焦りなどの症状

【社会】中国の職場で見られる「29歳現象」 戸惑い、焦りなどの症状 人民网日文版
2015-07-16
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导读:職場で見られる「29歳現象」がこのところ、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメン

職場で見られる「29歳現象」がこのところ、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」で話題になっている。29歳までは、青春の「保証期間」に入っているが、29歳以降は保証期間が切れるという訳だ。このため、一念発起して独立し事業を興すことを考えているサラリーマンにとって、実行に移すベストタイミングは、青春の「保証期間」が切れない29歳まで、ということになる。

だが、某ネットユーザーは、「馬雲(アリババの創業者)は、29歳当時、大学の教員で、副業で翻訳の仕事をしていた」と、「実力者」の29歳について冷静に分析している。


読者の中で、今まさに「29歳現象」を経験している人はいるだろうか?青春のボーダーラインに立ち、どのような選択をしようとしているのだろう?

〇主症状は戸惑いと焦り

「今の仕事を始めた頃は、毎日がただただ夢中だった。仕事にのめり込み、残業することを全く厭わなかった。30歳が目前に迫った今、仕事上では行き詰まりを感じており、なかなか乗り越えることができない。将来に対する不安や恐怖心がどんどん大きくなっており、今どうすべきか本当に悩んでいる」―王さん(29)はこのほど、「モーメンツ」に、このように投稿した。彼は、4年前から某国有企業で働いている。

有人の多くが、「自分も王さんと同じような境遇にある」と、王さんの投稿にコメントを寄せた。毎日同じことの繰り返しである仕事は、自分自身からじわじわと情熱を奪い、昇進の可能性は極めてあいまい、昇給も大きなものは望めず、1990年代生まれの後輩も、職場にどんどん邁進している。これらの問題が、30歳を目前にした多くのサラリーマンに押し寄せ、彼らは焦りを募らせている。このような心理状態が「29歳現象」と呼ばれるものだ。

安定した生活を優先させて、今の仕事を続けるか。それとも、思い切って辞職して、創業という一大勝負に出るか。当面は学習と経験を積み重ね、チャンスが来るのをじっと待つか。あるいは、平凡な人生に甘んじ、楽な道を歩み続けるのか。

〇社会学専門家:「黄金期は40歳まで続く」

微信、QQ、街頭アンケート調査を通じて、28歳から30歳の市民・ネットユーザー50人に対する調査を行ったところ、回答者の約6割は、「今の仕事の状態と『29歳現象』は酷似している」と答えた。また、「29歳現象」の渦中にあるこれらの若者のうち、「今の仕事を辞めて創業するつもり」と答えた人は3割に上った。

「29歳現象」が生まれる背景には何があるのだろうか?重慶工商工業大学社会・公共マネジメント学院の鄭従金・准教授は、次の通り分析した。

「29歳現象」は、2つの面からもたらされる圧力によって生じた。まず、現代社会における生存圧力が非常に大きく、人は誰しも、「職業人」にならないと生きていけないと思うようになった。2つ目は、中国伝統文化における「三十にして立つ」という思想による圧力で、この概念によっても、若者は大きなストレスを感じている。

今、「29歳現象」に悩まされている人たちはこの圧力にどのように向き合っていくべきか。適度な圧力は、職場で働く若者にとって、良い影響を及ぼすが、そのストレスは大きすぎると反対に良くない。昔の人の寿命は、現代人より短かったことから、昔の「三十にして立つ」は、現代社会には当てはまらない。30代から40歳までは黄金の時期だと言えるだろう。

多くの若者が就業か創業かの狭間で決断できずにいる。若者は、自分自身の状況を良く観察して結論を出すべきだ。もし、何もかもを投げ打って仕事に必死で取り組む気概を持ち、全力で人生を追求していく道を歩みたいならば、創業がベストな選択であろう。だが、徐々にステップアップすることを望み、安らかで落ち着いた生活を送りたいのであれば、今の職場で努力を惜しまず、組織の中で上を目指せば良い。


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